天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

許昕

2020-06-11 22:04:36 | 日記

 最近の海外の強烈な動きを仄聞すると、日本はほんとに微温的、まあまあの国だと思う。何か問題が起きると、誰か殿様か長老か代表者が適当に話し合って落とし所を探り、最後は何もなかったかのようにそれに従う。聖徳太子以来の伝統が息づいている。
 これに対し、米国での警官による黒人男性暴行死に端を発した人種差別反対運動の世界的な広がりの有り様は、激しく奔放である。大都市でのデモの迫力を見ていると、象徴的な歴史上の人物の銅像を破壊したり、落とし所など念頭になく冒険的であり、現状破壊と改革を恐れていない。発端のミネアポリスでは、市議会の多数派が警察を解体し、新たな市民生活のあり方を探ろうとしている。どんな世界像を描いているのか、傍からは想像もつかない。どんな新しい市民像を提示してくれるのか楽しみである。
 日本では、ステイホーム自粛の暇潰しに映画『日本沈没』を見たけれど、物理的に海底に沈み込む日本列島から日本民族を海外移住によって救済する受身の計画は考えついても、能動的に破壊して現状の行き詰まりを改革するなど、考えの及びもつかないことであろう。それにしても、暴行死のジョージ・フロイドさんと殺害容疑者の警官が、以前は同じ職場で働いていた知り合いであったとの証言には驚かされる。
 無料映画といえば、白人vs黒人がどう描かれているのか、『 MADE IN AMERIKA』をきのう途中まで見た。黒人女性が自分の血液型を実験室で調べたら、母親と亡くなった父親の間からあり得ないAB型だったので、母に問い質したら、精子バンクとの子であるとの返答だった。どんな父親だったのか知りたくなった女性がその精子バンクに潜入し、日本のマイナンバーカードのような社会保険番号を基にデータベースに不法アクセスし、父親の名前などを探し当てた。その情報から本人を探し出すと、母親が求めていた普通の黒人という条件と全く異なり、何とムキムキの白人だった。その意外な事実によって彼女の苦悩とか、悲劇が始まる様子が全くなく、コメディー調で最後には融合してハッピーエンドになる雲行きだった。こんなご都合主義の映画を何本も見せられ、黒人差別が米社会でかなり緩和されていると思わせられていたのに、実際は今回の事件で人種差別の根深さを思い知らされた。しかし、今日見たツイッターでは、白人と黒人の2人の男性がビールを仲良く飲み交わす動画をアップし、いがみ合っているばかりではないよと主張していた。その程度が分からないけれど、取り敢えず少しは癒された気分になった。そこでその男性コンビには
「 I feel a little relieved. By the way, I saw a movie titled "MADE IN AMERICA" halfway yesterday. It's funny and worth watching, I think. 」
とのコメントを送っておいた。
 コメントといえば、オーストラリア北東岸に位置する世界最大の珊瑚礁密集地、グレート・バリア・リーフの海面に、ウミガメが五万と泳ぐ壮大な動画が見付かった。日本人なら誰でも思いつくダジャレで、「 startled ! 」(びっくりした)と、送信しようと思ったけれど、寸前で思いとどまった。昨日のNHKラジオ英会話で、シェークスピア作『オセロ』の英語名「 Othello 」の発音が、どうしてもオセロに聞き取れなかった。これも怪しいと思い、発音記号を調べると、ウミガメの「 turtle 」と「 startled 」は全く別だった。危うく恥をかくところだった。
 一方、卓球世界トップランクの中国選手、許昕(キョ・キン)が筋肉運動のため、大きなボールを遠く離れた円形の穴に投げ込む動画を披露していた。許昕の英語名は「 XU XIN 」と表記され、日本人には読解不能である。ただ、テレビ中継などではどうも「シュ・シン」と呼んでいるようである。こんなのはネイティブにもよく分からないだろうからと、思い切って
「 What a great technique to shoot thin targets! 」
と、許昕さん宛に送信した。「 shoot thin 」が「シュ・シン」の洒落になっているのだと、世界中に何人が気付いてくれるか、あまり自信はない。

日本では
キョキンと呼ばる
シューシンは
ペンで世の中
シェイクハンドへ



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