天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

部分紅葉

2022-11-03 16:30:39 | 日記

 やれやれ、急な冷え込みに股引をはき慣れたかと思えば、時ならぬ南風が吹いて股ぐらが蒸れたり、コロナが勢いを失ったと一安心したらまたぶり返したり、世の中はままならない。白河法皇が鴨川の水と山法師に賽の目を嘆いたように、何事も思うようにはならない。
 きょう、牛乳を買ったら188円、食パンは178円と、いつもよりそれぞれ20円、30円高くなっていた。9月の一斉値上げはニュース特集で気にしていたけれど、11月も奇襲攻撃に遭うとは、油断ならない時勢である。この調子では、テト攻勢も覚悟しなくてはならない。
 裏切らないのは季節だけ。里にも紅葉がちらちら下りてきた。秋が深まり、葉陰に隠れていた柿の実が、熟するにつれ数は少なくなるけれど、色っぽく次第に全身を現わすことになるだろう。
 秋冬はゆっくり落葉の風情を楽しみたいのに、そんな風流を迷惑と思う人もいる。ケヤキ並木で夏日に緑陰を作ったものの、木枯らしが吹くころになると、埋もれそうなくらい大量の落ち葉に、直下の住民は閉口することになる。そこで造園業者を呼んで、一斉空爆のように枝をバッサリ伐った哀れな姿を見るのは、通り掛かりの者にとっては辛い。兼好法師の「この木なからましかば...」(徒然草第11段)の心地である。

戦さ場に
部分動員
秋の空
はだら紅葉の
匂ひぬるかな


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