トランプ大統領はどうしたのだろう。白人至上主義者の動画をリツイートしたり、精神的に追い詰められているのか、飾りのない反応なのか、元首として常人の手の届かないところに飛んで行ってしまったようである。各国首脳との電話会談で言い負かしたり、悪態をついたりして米国の安全保障を危険に陥れていると、首にした元ホワイトハウス高官や政府高官から批判されているというのだから穏やかでない。
日本人から見ておぞましいというか、米国では自己防衛のため普通に見られる風景なのかもしれないけれど、セントルイス市長の辞任を求めるデモ隊が自宅前の道路を通ったのに対し、家主夫妻がライフルと拳銃を構えて威嚇する映像がツイッターに流れたのに対しても、同大統領がリツイートしたという。やっちゃえと、けし掛けているとしたら、選挙応援演説に対し「あんな人たちに負けるわけにはいかない」と声を張り上げた安倍首相が可愛く見えるくらい、質が悪い。警官かヤクザくらいしか銃を携帯していない日本人から見ると、今にも銃撃戦が起きる緊迫感を感じる。数年前に、コロラド州ライオンズ市に滞在したとき、空の青さに映える白い雲が美しく追い掛け回っていると、小山の頂に岩の遺跡のような造形美が目に入ったので、ふもとまで近づいてゆき、いざ登ろうとしたけれど、簡単な柵が巡らせてあり、中に家屋も見えたので、思い止まった。日本でなら、あまりに美しかったのでと言い訳すれば済むだろうけれど、誰でも銃が所持できる彼の地では、不法侵入者として射殺されても遺族が抗弁できないとビビってしまった。正当防衛と人種差別が重なると、法と秩序も万人が期待する中身から逸れ、権力者仕様に歪んでくるに違いないと想像できる。
ライオンズ市にはキルトなど布地の瀟洒なお店があり、敷物や布地を手頃なお土産にした。素敵な洋服もあったけれど、荷物になるので諦めた。また、訪ねたい街である。西武ライオンズはオリックスと今夜から6連戦に入る。コロナ時代に活躍が期待できる高橋光成(こうな)が先発予定である。ロッテに6連敗のオリックスには山本由伸投手がいるので、まさかと思うけれど、山川、森、中村剛也のらの破壊力満点の打線が火を噴いたら、異常事態が止められなくなる。しかし、バッファローズには何とか、2連続6連敗の珍記録だけは阻止してもらいたい。
月カレンダーもどうしたのだろう。毎月壁に貼って予定を見る新聞社の月替わりカレンダーの7月分が届かなくなった。コロナ自粛生活により別に予定も立たないので、無くても致命的に困るわけではないけれど、ここ何十年来の習慣が途切れる。断捨離、終活も、自分で覚悟を決めて実行するのはいいけれど、頼みもしないのに周りから強制終了させられると、不本意である。新聞経営がそんなに大変なのだろうか。月1度のカレンダーくらいなら我慢できるけれど、新聞経営を直接、間接の政府買い上げに依存して、筆を曲げ、追従記事ばかりの岡っ引き瓦版にならないよう願いたいものである。
まがごとの
をちこち続く
このころな
苦し紛れに
迷ひ給ひそ
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