天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

work-life balance

2020-10-19 19:24:47 | 日記

 朝のニュースで日本映画『浅田家!』がワルシャワ国際映画祭の最優秀アジア映画賞を獲得したというので、コロナを恐れず断固として観に行った。アイドル人気物を想定した以上に面白かった。ちょうど、朝のNHKラジオ英会話で、「 work-life balance」という単語が出てきて、仕事と私生活の健全なバランスをとることが大切です( Having a healthy work-life balance is important. )、と教えていた。これが主人公の写真家が一歩抜け出すキーワードかなと思った。自分たちの家族を撮った一連の写真が出版会社の目に留まり、写真集として出版され、のちに大変栄誉な賞を受賞した。話は予想外に東日本大震災に飛び、家を流され、父を亡くした少女から、家族写真を撮ってほしいと持ち掛けられる。父が居ないのに父の思い出となる写真をどうして撮れるのか、無理な願いであった。
 「 work-life balance 」というのは、英会話の訳にあるように、「 work 」と「 life 」の関係が、「 vs 」で結ばれており、仕事人間のように、前の言葉が後の言葉を修飾する、「仕事人生」のような意味でなかった。仕事は仕事、生活は生活にそれぞれ専念しなければ、どっちつかずで詰まらない人間である。プロカメラマンとしての発想からでは、少女の要望に応えられなかったであろう。その難問の解は、意外にも生活の視点にあった。
 意外にも、上の奥歯の詰め物が朝食後、暫くして落ちた。右の奥歯の銀の被せ物付近の歯茎が最近痛み出している。諦めて、この世で一番嫌いな歯医者に行った。看護師は下着の上に薄手のピンクの制服を羽織っているのかと思われるほど、パンティーのラインが浮かび上がっていたけれど、楽しむ余裕はなかった。あの回転ドリルの音と圧力ほど怖いものはない。いつも腹にドスを突き刺されたような引き攣った顔と脂汗と硬直姿勢を見せるので、先生が痛いですかと聞いてくるけれど、麻酔の後なので痛いはずがない。嫌な治療が早く済めばいいなと、ずうっと目を瞑りっ放しだったけれど、60年も前に観た映画『白日夢』のような変な妄想が浮かんでくることはなかった。

なりはひが
日々の暮らしに
入り込めば
機知は生まれず
息も詰まらむ


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