天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

姫りんご

2021-08-27 16:35:31 | 日記

 夏が逆襲してきた。人間も参るけれど、昨年の春ごろには、夏が来ればコロナも収まると専門家集団が予想していたのに、コロナ菌だけは参らずにピークが来ているではないか。科学者とか専門家とかは、平時に普通の人間が気にしていないことを勿体ぶって講釈を垂れるけれど、当てになるのは殆んど居ないし、当ったとしてもまぐれだけである。甲子園も日中は30度を遥かに超えれば選手も大変と思っていたら、夏の甲子園の準決勝は1日休んで明日にやるとかで、賢明な判断である。
 こう暑いと、何かにつけどうでも良いと思うのだけれど、NHKラジオ英会話の週末レビューを聞き、1週間を読み返すと、どうしても24日火曜日の英作文が引っ掛かってくる。設問の「私のフィアンセが本物だと思って所有していたピカソが、偽物だということがわかりました!」に対して、模範解答が、
The original Picasso that my fiancé thought he had turned out to be a fake!
---となっているのが、関係詞節修飾なんて構文の難しさから、複雑過ぎて腑に落ちない。半世紀以上も前に中高校でこんなことをしえてくれた覚えがない。そもそも、修飾語を取り払った「The original Picasso 」=(turned to be)「 a fake」 (本物のピカソ=偽物)の等式が理解できない。日本的発想だと、「ピカソ」=「偽物」だと話が通じる。英語的発想、ネイティブの思考の深淵玄妙さに到底追い付けない。24日当日には、間違いと分かっているのだから、日本的発想に基づいた自分なりの答えを、いくら頭を絞っても作り出す根性が、甲子園球児みたいには出なかった。でもレビューの日になって、やっぱり喉に引っ掛かった小骨は取り除きたくなった。
 ソフトボールの女子選手が獲得した金メダルを持って表敬訪問した先の名古屋市長に噛まれると、本人を差し置いて、そんな薄汚れた物は新品と交換して上げたらと願うのが日本人なのである。魅力的なコスチュームの中国トランポリン女子選手が獲得した金メダルが帰国後、変色したのはメッキが剥がれたためと分かると、オール純金でなかったのかと勝手に憤慨するのが日本的発想なのである。何か、新型コロナウイルス感染拡大の懸念をよそに、IOCと政府、商売繁盛のメディアなどが大盛会だったと金メッキに包んで総括する東京五輪を象徴するような話である。そんなこんなをあれこれ思い悩む性癖を持ち勝ちな日本人として、特攻隊的に英作文に挑むと、
The Picasso that my fiancé thought he kept as the real thing turned out to be a fake!
---だと、文法的に間違っていて、意味を成さないのかもしれない。その場合は、世界に一つだけの花と開き直るしかない。歌を詠むのも、この国の言葉を一つ増やすことなのである。
 ところで、噛まれた金メダルは新しいのと交換されると報じられていたけれど、その後どのように進展しているのか続報が無く、さっぱり不明である。日本メディアはこぼれ出たニュースを拾うか、主体の思惑を垂れ流すか、ステルスマーケティングだけで、苦労した掘り出し物が一つもない。もどかしい。五輪も競技が終われば、それまでにフル回転で伝えた分だけで十二分と思っているのに、各国選手が帰国後、SNSを通じてこんなことを言っているだの、現地報道機関がどう伝えているだの、カスの様なこぼれ話を詰め込み、辟易させられる。それも、日本で話題を集めた選手の後日譚をテーマを持って直取材するならまだしも、現地メディアかSNSの拾い読みばかりではないか。そんな物をこのネット時代に日本の報道機関が仲介する必要があるのか。過分に恵まれた資源を有効に活用してもらいたい。
 岸田文雄前政調会長が昨日、自民党総裁選に立候補を表明したというので、少なくとも今の行き詰まりを打破するためには支持を明らかにしておいた。岸田氏は会見の中で、自民党が政権から離れた苦難の時から付けている、国民の要望を記した30冊近いメモ帳を踏まえた政治を果たしていくと言明していた。政官界のしきたり、伝統や有力業界とのしがらみで動く政治から脱却すると言うなら、現政権、現体制より良いではないか。
 また、党役員の定年制、任期上限制を導入するというのだから、幹部の固定化による政治の停滞から脱却できる道が開けることは、環境問題など変化の激しい時代に結構なことである。ぜひ、圧倒的な党員票を集めて、新風を巻き起こしてもらいたいものである。

姫りんご
いたいけなれど
腐りたる
大玉よりは
味の良きかも