「マイハート」・山本以文

パリ外国宣教者会のジェルマン・レジェ・テストウィード神父の足跡をたどる記録

神山復生病院の資料館に井深八重のコーナー

2010-01-20 09:47:51 | 日記
テストビット神父の建てた神山復生病院の資料館に井深八重のコーナーがあった。
井深八重は、会津藩家老西郷頼母の家系。22歳の時、体に赤い斑点が出たため受診、ハンセン病と診断され、御殿場市の「神山復生病院」に入院した。3年後の検査で誤診と判明し、退院の予定だったが、ハンセン病の患者に献身的に尽くすレビー神父の姿に強い影響を受け看護師として働く。晩年まで病院で看護師として過ごした。ローマ教皇から勲章を、1975年に米タイム誌に「日本のマザー・テレサ」と紹介される。

遠藤周作の「わたしが・棄てた・女」が原作とした音楽座のミュージカル、「泣かないで」として上演されている。グローバル舞台賞、読売演劇大賞など日本の演劇賞を受賞、遠藤周作も観劇し、本人が涙を流したと語っている。
物語の舞台は、戦後の東京で、大学生の吉岡努は、文通欄で出会ったクリーニング工場の工員、森田ミツとデートをする。大学生との初デートに心躍るミツだが、吉岡は、日々のはけ口を求めるだけ。ミツと一夜を共にした、その後姿をかくしてしまう。
ミツは、吉岡と会える日を楽しみに、仕事に励む。
 給料を握りしめて店に出かけるミツだったが、
酒と賭け事に生活費を注ぎ込む同僚の工員が、女房と喧嘩する場面を目にして、ミツは、給料をその女房に提供してしまう。
 吉岡は、大学を卒業後、会社に就職、社長の姪のマリ子を好きになる。
ミツは、手首のアザを検査し、医師からハンセン病という告知を受ける。富士山の麓、御殿場にある復活病院は、ハンセン病患者たちが入院する病院だった。
  「さいなら、吉岡さん。」と思いを断ち切り、ミツは復活病院の門に入る。