昨日の記事で自分の理解がイマイチだったので、シツコクもう一度補足的に書いておく。
<検察の主張は以下の2点>
検1、バスが動き出したとき、白バイは98m向こうに居た。
検2、バスの動き出しから衝突までは5秒かかった。
<目撃隊員Aの証言>
A1、衝突現場の123m手前で、動き出したバスと、そこから55m先(都合178m先)の白バイを同時に見た。
A2、上の地点から43m走行した地点(現場まで80m)で、衝突を見た。
それで、結論から書く。
上の2者の話はお互いに矛盾している。
例えば、バスの動き出しの時刻に、検察は98m、A隊員は55m向こうに、同じ白バイが居たことになる。
ありえない。
で、終わり、だ。
そういうことで、
ここから先は暇なひとだけ見てください。
検察は、このハナシを考えるときに目撃隊員Aの存在を忘れたようだが、な~んでか?
普通、事故の唯一(警察検察裁判官互助会にとって)の目撃者の話をしっかり聞くのは、一番に大事なことであり、当然それは論告求刑時においても、事実認定の重要な要素である当事者の位置とその時刻を特定するために必要不可欠のものであるのではないだろうか?にも拘らず、出てこない。。。
実に不思議なハナシだ。
忘れたのか?
無視してもよかったのか?
こんなことを考えていると腸が煮えくり返ってくるので話を戻す。
そもそも合わない、上の検察とA隊員の話の対応する部分を無理に張り合わせて見る。
設定1{バスの動き出しの時刻に両者を合わせてみる}
すると、下の写真のようになる。
そうすると、A隊員から白バイまでは(123m+98m=)221mの距離があり、植栽や道路の曲がり具合などものともせずに見なければならない。ついでに瞬時にその時速も測らなければならないことになる。
次にこの衝突時は、下のようになる。
衝突までの時間は5秒。
A隊員の進んだ距離は43m。
そうすると、A隊員は時速30kmほどにしかならない。。。
設定2{では、白バイが55m地点に来たときは}
まあ、概ね上のようになる。
バスと白バイは具体的に何mの位置か?については、またまたExcelで説明しないと解りづらいと思うので、後日この記事に貼り付けておきます。
後日追記。
次に事故状況についての検察の意見
によれば、
A バスの動きについて
1 バスは6,2m進行後 バイクと衝突した
2 ×号証拠(恐らく科捜研技官の証言)によると バスの速度は時速10km~20km
3 バスの速度を時速20kmと想定
4 加速度は「ゆっくりと進行した」ことから0.05
5 計算式「○×△■」で計算すると 6,2m進行するのに約5秒かかる。
B 白バイの動きについて
1 白バイはブレーキに頼らずにハンドル操作で衝突を回避しようとしていた。
2 白バイの速度は60kmとすると
3 5秒前には衝突地点より98m手前(見通し距離内)にいた
と、あるが、
次の表を見てほしい。(クリックで拡大)
前に示した<表8>の白バイの部分を抜き出した。この表はウソだ。
<表9>
98mを時速60kmで5秒走ったら、83.33mしか進まない!
<表10>
98mを5秒で走るには、時速70km必要だ!
従って、98mに居た白バイが55mまで走るにしても、それが60km/hなのか、70km/hなのか、どっちで計算するんだ?
という話になってしまい、馬鹿馬鹿しいので、上の写真のコメントのように、アバウトで十分。
っていうか、元がウソで塗り固められているものを計算することは無意味だ。
追記
LM737さんの関連記事も参照してください。
http://blogs.yahoo.co.jp/littlemonky737/30180900.html
わかり易い解説です。
私のブログの女子高生のA隊員目撃談を参考にして見てください。
この証言でA隊員は事故を目撃していないと確信しました。
追記でリンク張っておきました。