虎落笛; 千生の見たものしたこと何でも日句 : 「いしかわ観光特使だより」

「俳句大好き!」の連衆を広く求めて!
酒旨し、人楽し。調息調心。

 

鷽 替

2013年01月24日 18時36分56秒 | Weblog
 亀戸天神の鷽替に行く。長蛇の列。
梅は境内の日当たりのいい場所に二、三輪。
蝋梅が見ごろでいい香りを放っていた。

早梅の紅二三輪愛でにけり
スカイツリー見つ鷽替に並びけり
鷽替の列につく人離る人
鷽替や巫女に茶髪のなかりけり
蝋梅や天神囃子に大太鼓
鷽替の帰途に財布を拾ひけり
寒晴や拾得財布届けけり

  12、790歩

男の句会「たぢから」

2013年01月22日 17時20分55秒 | Weblog
席題「 万 」 
兼題「 炭 」

門付けの加賀万歳や薦被り
万病の万能薬や寒やいと
冬深し万に届かぬ万歩計
埋み火や独り住ひの万年床
ふぐ鍋や万寿紅寿を飲み比ぶ

(句友の印象句)
万物を立たす重力粥柱     光 声
百万回生きた貌して竈猫    光 声
そらんじる友の一句や炭をつぐ のりを
大寒の宇宙の果てや万華鏡   のりを
三が日三は素数のままなりし  元 嘉
小正月万年町のオカマたち   元 嘉
万華鏡置くや静かに細雪    博 行
歌舞伎見に妻出してやる女正月 博 行
消炭や母の笑みある子供部屋  健 治
ケンケンパ誰がどの靴霜の朝  健 治
  
   6、370歩

<<虎落笛 誌上句会>>

2013年01月20日 21時59分04秒 | Weblog
(新春号 互選結果)

 最優秀句 長谷川 志げ
無器量な冬瓜ふて寝の残り畑
山小屋の主の炉話し具沢山
朝刊のパズル解くまで日向ぼこ
置きざりにされし黒猫そぞろ寒む
自己愛の夫に焚かれて囲炉裏灰

 優秀句 長谷川 志げ
無器量な冬瓜ふて寝の残り畑
山小屋の主の炉話し具沢山
朝刊のパズル解くまで日向ぼこ
置きざりにされし黒猫そぞろ寒む
自己愛の夫に焚かれて囲炉裏灰

優秀句  青木 冬鯉
谷底に音を閉ぢ込め滝凍つる
ネックレスほどの重みや春支度
抱く犬に似る顔と遭ふ小春道
新蕎麦の味を噛みしむ鄙の店
山眠る枕辺に建つ遭難碑

 優秀句・敢闘賞
飯田 操
玄関に小さき靴ある小春かな
四世代集ふ串柿作りかな
傍目にはみんな幸せ蜜柑むく
走り根に力漲る冬木かな
繰り言のつきて鍋焼うどんか


 優秀賞 荒木 常子
小走りを待たず転がる冬帽子
農機具に昭和の匂ひ冬の蠅
閉じる羽花びらめきし冬の蝶
切干しのふるさと思ふ風の味
背伸びせずいつもの一年日記買ふ

    0 歩