(サッポロビール千葉工場)
新松子微酔ひ歩むビオトープ
幾万のコスモスすべて我に向く
せせらぎの音の優しさ蒲の絮
大賀蓮護るが如く葦高し
酒呑みしいつもの仲間赤のまま
ビール園客を誘ふ蘇鉄の実
オレンヂの「しらせ」の憩ふ秋の海
缶製の「恵比寿神輿」や秋深し
秋の浜衝羽根うつぎ咲きにけり
頑なな石蕗の花の芽谷津干潟
<句友の印象句>
役終へし観測船や秋の雨 時 子
酔眼や枯葦風のままに揺る 千 悦
灰色のタンク林立秋桜 千 悦
馬肥ゆる泡の旨さに酔ひしれて 時 子
温め酒あと幾樽の余生かな 照
あわあわと飲みすぎてをり秋の昼 一二三
水輪生れ静もる池や秋の雨 由希子
王様は満月に似てビール腹 清一郎
良き仲間それが一番秋桜 時 子
7,360歩