虎落笛; 千生の見たものしたこと何でも日句 : 「いしかわ観光特使だより」

「俳句大好き!」の連衆を広く求めて!
酒旨し、人楽し。調息調心。

 

<<東京大神宮観月祭全国俳句大会>>

2012年09月30日 18時00分00秒 | Weblog
(事前投句)
守武を慕ふ句座なり月今宵
屋根低き弁柄の里けふの月
鎖されし百年校舎三五の月
日本一高き山城三五の月

<東京大神宮賞>
終バスの一人置き去る十三夜 新井不二夫
(小島千架子、坊城俊樹、大高 翔各先生選)
<十五夜賞>
月の宴上座一つの空いてをり 泉田 克子
(小倉英男、小島千架子、坊城俊樹各先生選)
本殿の奥も灯され今日の月  枡野 雅憲
(小島千架子、坊城俊樹、山千枝子各先生選)
百歳の自立を称ふ良夜かな  橘田美智子
(小倉英男先生特選、山千枝子先生選)
禱ること多きひととせ月祀る 小宮 久実
(小倉英男先生特選、大高 翔先生選)
盆の月上げしんかんと震災地 町井 寂石
(小島千架子先生特選、山千枝子先生選)

8、160歩

<<NHK愛宕山俳句の会>>

2012年09月26日 22時47分30秒 | Weblog
秋風や標縄古りし招き石
椎の実に足留めけり男坂
日だまりに集ひし鯉や涼新た

(互選高点句)
愛宕社の空に起重機秋高し    泰 宏
秋風や標縄古りし招き石
ポケットの重さ楽しむ栗ひろひ  泰 宏
愛宕社に新酒の樽の座りおり   泰 三
藪かげの水引草の色ほのか    のぶゑ

  16、470歩

秋彼岸 ・ 彼岸花

2012年09月22日 22時48分08秒 | Weblog
 秋彼岸の二十二日、高麗の里「巾着田」の
散策に出かける。心配した空も傘の出番なく
いい空気を吸い命の洗濯ができた。
 夜、東京駅に回り二夜限定のイベント、
赤れんがにCGの幻影が走る「時空を超えた旅」を
大勢の観衆に混じって見る。超満員。

水天の石碑を護る曼珠沙華
秋高し鹿台橋<ろくだいばし>の朱欄干
曲線の畝幾重にも蕎麦の花
高麗川に足浸しつつ彼岸花
投網打つ赤褌や曼珠沙華
相思華の異名ポスター彼岸花
巾着田満たす血潮や曼珠沙華
巾着田に流るる演歌彼岸花
孫連れし元悪餓鬼や秋彼岸
空蒼し雑木に宿る彼岸花
放牧のろばに草やる花野かな
コスモスに埋れし妻や風やさし
コスモスの数へ切れない種類かな
晴れ晴れと花切る妻や秋茜
コスモスの束を抱へて帰りけり
川蜷を育つ小川や糸蜻蛉
家々の土産売場や高麗の秋

星月夜煉瓦駅舎に夢走る
秋彼岸東京駅に人溢る
新装の東京駅や流れ星

  13、790歩


<<都俳連 吟行>>

2012年09月20日 21時39分48秒 | Weblog
(恩賜上野動物園)
「老人週間で60才以上無料」を活かして
昨年に続く吟行を開催。33度の暑さの中
34名の参加があり感激!!

コンドルの雄叫び不気味花茗荷
蒼天の五重の塔や水引草
シンシンの尻の大きさ秋うらら
秋風や象の尻尾の頼りなさ
秋高しボス猿談義小一時間
園児らの「こざるがんばれ」秋高し
痩身の百獣の王秋暑し
リーリーの泰然自若涼新た

  11、620歩

<< 虎落笛 十月号誌上句会 >>

2012年09月17日 07時05分46秒 | Weblog
 九月号 互選結果

(最優秀賞・敢闘賞)
 飯田 操
葉書よりはみ出す孫の夏便り
駅頭に佇つ托鉢の夏衣
式典に雲るいるいと広島忌
渋滞の尽きる事なき暑さかな
車座の話飛び交ふ帰省かな

  (優秀賞)
 杉田 静江
雲の峰ビルを摑みて立ち上る
それなりに秋思を抱き電車待つ
漆黒の静寂を解く揚花火
隣よりシャネルの香り車内席
秋暑しメール飛びかふ車内席

  (優秀賞)
 中村 光声
捨てられし町にかなかなしぐれかな
一枚の夕焼け曳きて鳥の群
八月の海より星を掬ひけり
金魚玉に宇宙を入れて吊るしけり
逝く夏の大川渡る無蓋貨車

 (優秀賞)
甲賀 元嘉
客車には父と母ゐる夏銀河
日の盛り少年白きシャツを干す
鳴き尽くし軽ろき蝉をば拾ひけり
ひと日終え金魚ゆらりと動きけり
還らざる海遠くして月見草

(優秀賞)
鶴本 たけし
歯にきいーんと眉間につーんとかき氷
ひまわりの黄の明るさに励まさる
漢らの丸太で廻す山車の向き
細れ石灼くる一日よ敗戦忌
かき氷シロップ色の舌だして