合歓の花

環七に断たれし小路合歓の花
夕涼やよちよち歩く一千歩

　　１，３８０歩

蝉時雨

それぞれの気ままの和せり蝉時雨
梅干しの晴天を待ち読書かな
あつさりと中日逆転夜涼し

　　１，７９０歩

トマト

房総の夫婦に買ひしトマトかな
蝙蝠の飛び交ふ道や句誌発送
中巨戦思ふがままに芋焼酎

　　１．３７０歩

蓮の葉

蓮の葉を裏表させ風渡る
骨董市冷やかす客や蓮の花
三色の交互に植わる百日紅

　　５，６２０歩

緑陰

緑陰の濃き日曜になりにけり
のこぎりの演奏はポヨ蓮の池
南風を背に日陰の道を帰りけり

　　８，４２０歩

花火

両国の花火の音の小岩まで
意気の合ふ炭坑節や遠花火
躊躇いも憂さも吹っ飛ぶ花火かな

端居

端居して東京湾の風迎ふ
氷柱やグロリオ－サの燃え上がる
家ごとの祭提燈願ひ冊

　　１，９７０歩

浴衣

色褪せし浴衣序の口優勝者
飲む酒も化粧の酒も冷蔵庫
戻り梅雨激し緊急車輌往く

　　　１，２３０歩

大暑

思ひ遣る直言決めし大暑かな

みんみんの声駆け上る男坂
雨上がる太郎坊社の薮蚊かな
アプロ－チは白さるすべりタワ－ビル

　　７８０歩

　　

<<NHK 愛宕山俳句の会>>

喧騒を逃れ愛宕の蝉時雨
日蝕にすつぽかされて緋鯉かな

（互選高点句）

　抜きん出て透る声あり蝉時雨　　　　静雄
　蜘蛛の囲の受けとめてゐる雨雫　　　公江
　手水舎の影より出でし糸とんぼ　　　重夫

（講師選）

天　喧騒を逃れ愛宕の蝉時雨
地　鯉はねる日蝕の日の木下闇　　　　太造
人　静かなる愛宕の山の蝉時雨　　　　節子

　　１４，７８０歩

<<衆議院解散>>

絶え絶えの麻生解散戻り梅雨
黒南風や号外喜ぶ麻生かな
号外に国民「あ　そう」夏豪雨　

　　２，６９０歩

海の日

海の日や水に流せぬこともあり
イッセイのプリ－ツお召し百日紅
圓歌似の居る砂被り名古屋場所

　　　　８８０歩

土用

土用鰻出前意外に早く着く
同郷の話題を紡ぐ土用かな
一周忌の手配り押ふ土用かな

　　１，０２０歩

紅蜀葵 ＜こうしょくき＝もみじあふひ>

登校児喚きあふ道紅蜀葵
分譲地に摘みし白藜や夏料理
遼とウッズ相思心中夏野かな

３，０２０歩

梅雨明

最中割る音さつくりと梅雨明ける
梅雨明やアガパンサスの深呼吸<推敲>
不甲斐なく鬼の霍乱戻り梅雨
　　　
　　　１６日　　　　　　０歩
　　　１７日　　２，０６０歩