【+5】黙死

怖いよこれは。

＞だが、今までの見慣れた観音像ではなかった。

ここから先はやや蛇足かなぁー。
ないほうがよかった。当たり前のように甥っ子にくっついて行ったってだけでよかった。
そのほうが前半が効いてくるように思うし。

親切に書いたのは理解できるけども、ここは薄い刃一枚で勝負して欲しかったなぁ。個人的には。

【-5】なみるのおしょう

「なみ流のお師匠」はちょっとウケた。

句点がやたらに多くて読みにくいなぁ。
オチは唐突を超えてコピペミスみたいになっている。
捻ったといえば捻ったのかも知れないけど、捻りすぎてねじ切れてしまっては
もうなんでもありになっちゃいますからね。

正直言って、蘊蓄は嫌いじゃないです。ためになりますからね。
でもここで語られていることはある程度知られたことで、そういうことに

> 針金を切った様な洋釘など、無駄なばかりか害を及ぼす。

このような神秘主義に片足を突っ込んだ半端な言説を加えることは良いように思えません。
害を及ぼす？どういう風に？なぜ？
それを書かないなら蘊蓄として機能しないのじゃないですか。

だいたいそこまで言っておきながら「釘が違う」まま話を進めちゃうあたり
もう何がしたいのかさっぱり解らない。

全体に不注意。
もの凄く適当に書いたという印象。

【-3】レンジは回る

岩盤が崩壊する時のノイズで電化製品が誤動作することはあるみたいです。
ここまで動くものかというと知りませんが。
地震は怖いですが、自然現象ですからねぇ。
最後に電子レンジが動き出したあと、結局地震が来たのかどうかも書いてないしな。

読み物にするにはもっと工夫が必要だなぁ。

【-1】猫女

少し俯瞰してシステム全体を見るととても面白い話だと解ります。
前にあった箪笥の話をもう一歩進めたというか。
しかし、本文の語り口調はいかんせんのっぺりしていて面白みに欠けるかなぁ。
小沢さんの語りが死んでいて、ばあさんの語りもあまり生きてないとくると
無駄に間接レベルだけが上がったという印象。
やや煩雑になるかもだけど、小沢さんが自分の言葉で喋る構成にしたほうがよかったんじゃないかと思うんですよ。