かつて名作「Tell No Tales」「Intuition」で多くの人を魅了したメロディアスHRバンド、TNTの復活第二弾アルバム(通算9枚目)。
前作「My Religion」で全盛期を彷彿させる部分を取り入れた音楽性を披露し、なかなか良質な作品を完成させた。今回もその路線を継承したアルバムとなっている。
ポイントはやはりト二ー・ハーネル(vo)の歌である。テクニック的に優れているのはもちろんのこと、随所で彼らしい印象的なメロディが聴けるのが嬉しい。特に前作の哀メロチューン”Live Today”を数段パワーアップさせた感のある#1”Too Late”や、「Intuition」の頃にあった明るさが感じられる#3”Driving”、そしてバラードの#5”Sometimes”や重厚なコーラスが魅力的である#12”Ready To Fly”・・・このあたりはTNTらしいメロディが十分堪能できる。
ロ二ー・ル・テクロ(g)の超個性的なあの「コキコキした」ギターサウンドも健在であり、バンドの音を特徴づけるのに一役買っている(まあ彼のギタースタイルはあまり好きではないのだが)。こう書いてみると以前のTNTに完全に戻ったかのような気がしてしまうがしかし・・・なぜかアルバム全体の印象というのは決して良くない。
というのも#2”A Fix”や#6”All The Way To The Sun”、#10”Black Butterfly”(TNT版”Immigrant Song”?)あたりの、へヴィなリフ(時にはグランジを彷彿させる)で引っ張る曲に、ト二ーの印象的な歌を絡めようというスタイルがどうもミスマッチに感じられてしまうのである。また曲名を今回挙げていない他の曲もサビはいいが残りはどうもイマイチ・・・と感じてしまうものが多い。このあたりの不満の原因である。
そしてかつての名曲”As Far As The Eye Can See”などにあった轟く高音域、”Listen To Your Heart”などで感じられた底抜けの明るさ、”Tonight I'm Falling”などで表現された繊細な美しさ・・・こういったかつてのTNTをTNTたらしめた「輝き」の部分は今回感じられなかった、これが一番の不満である。個人的にはTNTの看板を背負うからには、これらの部分の復活が最も重要であると思うのだが・・・。
前作「My Religion」で全盛期を彷彿させる部分を取り入れた音楽性を披露し、なかなか良質な作品を完成させた。今回もその路線を継承したアルバムとなっている。
ポイントはやはりト二ー・ハーネル(vo)の歌である。テクニック的に優れているのはもちろんのこと、随所で彼らしい印象的なメロディが聴けるのが嬉しい。特に前作の哀メロチューン”Live Today”を数段パワーアップさせた感のある#1”Too Late”や、「Intuition」の頃にあった明るさが感じられる#3”Driving”、そしてバラードの#5”Sometimes”や重厚なコーラスが魅力的である#12”Ready To Fly”・・・このあたりはTNTらしいメロディが十分堪能できる。
ロ二ー・ル・テクロ(g)の超個性的なあの「コキコキした」ギターサウンドも健在であり、バンドの音を特徴づけるのに一役買っている(まあ彼のギタースタイルはあまり好きではないのだが)。こう書いてみると以前のTNTに完全に戻ったかのような気がしてしまうがしかし・・・なぜかアルバム全体の印象というのは決して良くない。
というのも#2”A Fix”や#6”All The Way To The Sun”、#10”Black Butterfly”(TNT版”Immigrant Song”?)あたりの、へヴィなリフ(時にはグランジを彷彿させる)で引っ張る曲に、ト二ーの印象的な歌を絡めようというスタイルがどうもミスマッチに感じられてしまうのである。また曲名を今回挙げていない他の曲もサビはいいが残りはどうもイマイチ・・・と感じてしまうものが多い。このあたりの不満の原因である。
そしてかつての名曲”As Far As The Eye Can See”などにあった轟く高音域、”Listen To Your Heart”などで感じられた底抜けの明るさ、”Tonight I'm Falling”などで表現された繊細な美しさ・・・こういったかつてのTNTをTNTたらしめた「輝き」の部分は今回感じられなかった、これが一番の不満である。個人的にはTNTの看板を背負うからには、これらの部分の復活が最も重要であると思うのだが・・・。
TNTの方は買ってないんでわからないですけど、確かにイヤなヘヴィさ、というのはありますね。
メロハーチューンは素晴らしいのに、
妙なヘヴィチューンがイマイチで、購入を見送りました。
何故メロハーに方向性を絞らないのか疑問です。
その方向性の作曲能力はまだまだ衰えてないのが証明されたのに、
今の中途半端なままでは、日本では支持されないでしょう。
STARBREAKER、数曲試聴しましたが、テクニカルな面もあって結構自分も気に入りました。ただああいうプロジェクト的なバンドって思い入れを持つことが出来ず、よほど際立ったものがないと買う気がなかなか起きないんですよね・・・。
へヴィな曲を作るな、とは言いませんが、あのメロディアスなボーカルを乗せることに無理があるような気がします。
>RABIさん
まさにおっしゃる通りです。
TNTの名で復活したからには、それに相応しい音楽性で勝負してほしいものです。とはいえそれっぽい要素を多少なりとも残しているうちは、アルバムは今後も買い続けてしまうのでしょうが・・・(笑)。