レヴューの前にお断りしておきますが、自分の持っているのはドイツ盤で日本盤と曲順が違います。
1.Rock & Roll Heroes
2.Perfect Crime
3.End Of The World
4.She Is A Nighttime Lover
5.Slow Kill
6.Why Do They Do That
7.United We Stand
8.Gotta Get Home
9.What Kind Of Sanity
10.Falling In Love With A Stranger
となっています。
02年発表の7thアルバム。ロブ・ロック脱退に伴い、グラハム・ボネットが再加入している。
しかし「Stand In Line」路線に戻っているわけではない。
今までのIMPELLITTERI節に、人々が期待するであろうRAINBOW的な要素を所々に散りばめている感じ。はっきり言って「Stand In Line」色は薄い。
ただ今まではコーラス処理などプロデュース面で結構手を加えていたと思われるが、今回は生っぽい音作りになっている。この辺りが自分にとっては、やや迫力不足に感じる。
しかし大問題は曲そのものの出来である。グラハム・ボネットという人はパワーに関しては抜きん出たモノをもっているが、反面一本調子の歌唱に陥りやすい。この辺を作曲する側は考慮して、曲自体を一本調子にならない方向性にもっていくべきだがクリス・インペリテリは今回それができていない。似ている曲ばかりというわけではないが、パワフルに押していくという方向性はどの曲にも共通しており、ここはやはりいくつか変化球が欲しかったところだ。せめてバラードやインストを1曲ずつでも入れてくれたら印象は変わったかもしれない。
それでもグラハムのパワーを生かしたスピードチューン#1”Rock & Roll Heroes”、#2”Perfect Crime”やRAINBOWを彷彿させる#4”She Is A Nighttime Lover”、#10”Falling In Love With A Stranger”はなかなか魅力的だ。このあたりはHR/HM界の至宝ともいうべきボーカリストの底力のようなものを感じてしまう。特に#2”Perfect Crime”のコーラスの凄まじい歌唱には圧倒される。
ただ#7”United We Stand”と#9”What Kind Of Sanity”は問題あり。両方とも走るイントロから歌に入るころにはスローダウンして、それが最後まで続く尻すぼみナンバー。#7”United We Stand”のイントロのリフなんてこのアルバムで一番のカッコよさだと思うが、曲展開のせいでそれも台無しである(日本盤はこの曲がトップ。だから批判も多かったのだと思う。)。
クリスもこのあたりから作曲能力の限界を見せ始めたといえるかもしれない。そして次作の大胆ともいえる路線変更につながっていく。
1.Rock & Roll Heroes
2.Perfect Crime
3.End Of The World
4.She Is A Nighttime Lover
5.Slow Kill
6.Why Do They Do That
7.United We Stand
8.Gotta Get Home
9.What Kind Of Sanity
10.Falling In Love With A Stranger
となっています。
02年発表の7thアルバム。ロブ・ロック脱退に伴い、グラハム・ボネットが再加入している。
しかし「Stand In Line」路線に戻っているわけではない。
今までのIMPELLITTERI節に、人々が期待するであろうRAINBOW的な要素を所々に散りばめている感じ。はっきり言って「Stand In Line」色は薄い。
ただ今まではコーラス処理などプロデュース面で結構手を加えていたと思われるが、今回は生っぽい音作りになっている。この辺りが自分にとっては、やや迫力不足に感じる。
しかし大問題は曲そのものの出来である。グラハム・ボネットという人はパワーに関しては抜きん出たモノをもっているが、反面一本調子の歌唱に陥りやすい。この辺を作曲する側は考慮して、曲自体を一本調子にならない方向性にもっていくべきだがクリス・インペリテリは今回それができていない。似ている曲ばかりというわけではないが、パワフルに押していくという方向性はどの曲にも共通しており、ここはやはりいくつか変化球が欲しかったところだ。せめてバラードやインストを1曲ずつでも入れてくれたら印象は変わったかもしれない。
それでもグラハムのパワーを生かしたスピードチューン#1”Rock & Roll Heroes”、#2”Perfect Crime”やRAINBOWを彷彿させる#4”She Is A Nighttime Lover”、#10”Falling In Love With A Stranger”はなかなか魅力的だ。このあたりはHR/HM界の至宝ともいうべきボーカリストの底力のようなものを感じてしまう。特に#2”Perfect Crime”のコーラスの凄まじい歌唱には圧倒される。
ただ#7”United We Stand”と#9”What Kind Of Sanity”は問題あり。両方とも走るイントロから歌に入るころにはスローダウンして、それが最後まで続く尻すぼみナンバー。#7”United We Stand”のイントロのリフなんてこのアルバムで一番のカッコよさだと思うが、曲展開のせいでそれも台無しである(日本盤はこの曲がトップ。だから批判も多かったのだと思う。)。
クリスもこのあたりから作曲能力の限界を見せ始めたといえるかもしれない。そして次作の大胆ともいえる路線変更につながっていく。