HUNGRY FOR ROCK(METAL)!

HM/HR系の音楽について語る!

CHILDREN OF BODOM「Are You Dead Yet?」

2005-10-04 | 新譜レヴュー(2005年)
新世代のギターヒーロー、アレキシ・ライホ(g)率いるメロディックデスメタルバンド、CHILDREN OF BODOMの5thアルバム。
3rd「Follow The Reaper」からこのバンドが気に入って聴いてきたが、今までにない新たな要素を導入してきている。それは「よりへヴィな(モダンな)リフ、リズム」である。リフの音の質感としては、最近のアメリカのNU METALやメタルコアといったバンドのそれに近い。
曲のほうにもそういったバンドっぽいものがちらほら・・・例えば#3”If You Want Peace...Prepare For War”など、所々SLIPKNOT的な突進を感じさせるところもある。しかし決してそれがマイナス面に作用しているわけでなく、従来の「チルボドサウンド」と巧く融合して、より即効性の高いメタルサウンドを生み出している。
こう書くと「アメリカ寄りになった」と解釈されそうだが、多少モダンな要素を導入しようが彼らの良さである
1.デスボイスを導入するバンドの中では際立つ歌メロのキャッチ―さ
2.速さの如何にかかわらずとにかく勢いを感じさせる曲
3.暴れまくるGとKey(以前よりフューチャ―度は下がったが、十分満足できるレベル)
といった部分は全く変わっていないため、従来のファンに受け入れられるかと思う。
しかし上記の3.に関連するが、以前あったネオクラシカルな要素は大幅に減退しているため、この部分に大きな魅力を感じていた人には今回のスタイルはショックかも知れない。個人的には大きな問題は感じないが・・・。
それにしてもこのバンドの楽曲においての勢いの部分、「ハチャメチャ度」は大したものである。今回のスタイルの変更も勢いで圧倒して有無を言わさず認めさせてやる、そんな彼らの意思が感じ取れてしまうようなサウンドである。このあたりが先日リリースされたARCH ENEMYとの差かと思う。「Doomsday Machine」よりも圧倒的に魅力的だ。
最後にカヴァー曲について。POISONの”Talk Dirty To ME”は気に入った。こういった勢いのあるR&Rを演るとピッタリはまるなァ・・・ぜひ80年代アメリカンHM/HRカヴァー集なんて企画アルバムも作ってもらいたいものだ(SKID ROWあたりのカヴァーが似合いそうだと思う)。

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2 コメント

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待ってました! (深夜の騎士)
2005-10-04 22:21:27
今回もセンスの良いレビューありがとうございます。

賛否両論のある今作ですが個人的にはリフやG&Keyソロなんかは前作より好きなテイストかと。

カッコイイ!と思える曲はありますがキラーチューンって程の曲がないのがちょっと残念です。
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お待たせしました (jimmy@Hungry For Rock)
2005-10-05 23:59:58
こちらこそお褒めの言葉、有難うございます。

自分も今回のアルバムに関しては概ね好意的に受け止めています。

>キラーチェーンって程の曲がないのが~

個人的には”Talk Dirty To Me”がキラーチューンです(笑)。そう思わせてしまうというのはちょっとマズい傾向ではありますよね・・・。
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