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HUNGRY FOR ROCK(METAL)!

HM/HR系の音楽について語る!

SABER TIGER/Indignation

2005-01-30 | 新譜レヴュー(2005年)
御大木下昭仁(g)率いるジャパニーズパワーメタルバンド、SABER TIGERの8th(プロジェクトなどを除くと)アルバム。
下山武徳(vo)をはじめ、木下を除いた全メンバーが脱退し、新しいメンバーを迎えての復活作となるだけに注目の作品である。
全体的な音の感じは変わっていない。4人編成の割には非常にパワフルなパワーメタルである。そこに日本人好みのメロディ展開を含む歌、そして木下のちょっとヒネくれたギターリフ、泣きを伴う熱いギターソロが絡んでくる。
ただし曲の構成は以前より少しシンプルになった感じがする。それによって速い曲の攻撃性が増している。そのぶん下山武徳在籍時代にあった歌メロのキャッチ―さが減退している。
そのため今回のアルバムはストレートで攻撃的な曲の出来が良い。#2”Idiot”、#4”Life”、#6”Anonymity”などがそういったタイプの曲で、リフでグイグイ押していく部分はベテランバンドとは思えないほど攻撃性に満ちている。
しかし何より注目は新ボーカリスト、Katsutoの歌唱であろう。
声質は前任者と似ている。唸るようなガナり唱法、悪く言えば押し付けがましい(このあたりは前任者に対する批判の対象だった)歌い方である。
だが声の抑揚がなく、非常に一本調子。さらに(前任者にも少し感じたが)英語の発音が怪しい。単語の置き方がうまくリズムに乗っていなかったり、歌いこなせないような部分は適当にごまかしたり・・・このあたりは非常に気になるところだ。
一本調子ということに関しては曲の問題もあるかもしれないが、英語の発音については上達が大いに望まれる。ちなみにバラード#10”Silly-Man”ではそこそこ良い歌唱を聴かせてくれているので、曲の幅が広がれば、多少問題は解決するかな・・・。

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