山梨昆虫日記 -Journal on Insects in Yamanashi-

山梨県の南アルプス市を中心に昆虫を撮影するアマチュア写真家。めんどくさがりなのでとてもプロにはなれません。

自作虫の眼レンズ

2008-05-29 20:46:00 | 機材関連
これが私の自作虫の眼レンズだ。前に書いたように、先端はフィット社の「魚露目8号」、拡大のためのレンズはタムロンのMF 28-70でこれをニコンのリバースアダプタをかいしてD200へ装着する。画質は決してよいとは言えない。むしろ悪い。だけど何にも光学の知識のない私でもここまでできる。費用も安い。

作り方をネットで検索しても、正直に行ってなかなか参考になるようなものがない。ある説明は理論的すぎて専門知識のない人には難しすぎる。あるものは簡単に書かれすぎていて、結局、どうすればよいのか分からない。わたしの場合は、はっきり言って、偶然できたといったところだ。強いて参考図書を挙げるとしたら、下記の「レンズが分かる本」だ。ピントが合う仕組みさえ理解すればよい。

初めは真似をして作るのがよいと思う。安い材料を使い、とにかく考えるより先に組み立ててみるとよい。



図解 レンズがわかる本 (VISUAL ENGINEERING)
永田 信一
日本実業出版社

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ゴミグモの警戒姿勢(R8で撮影して分かったこと)

2008-05-27 22:13:58 | 蛛形綱:クモ, ダニなど
昨日に引き続きゴミグモ。ゴミリボンから離れている個体を発見したので観察したら食事中だったようだ。カメラを近づけると驚いた様子でこんな姿勢をとった。写真を見るとよくわかるが、網の向こう側、つまりゴミリボン側、つまりふだん待ち構えている側とは反対にいる。食事はふだん待ち構えている方と反対側でするのか?もう少し多くの個体を観察する必要があると思った。

撮影データ:
2008年5月25日、12:17:06
山梨県韮崎市、A山の入り口付近
RICOH R8、F 4.3、1/290、ISO400、-0.3 EV、中央部重点測光、WB 晴天、ズームマクロ

撮影した種:
ゴミグモ(Cyclosa octotuberculata

ゴミグモの位置(R8 のズームマクロで分かったこと)

2008-05-26 22:45:26 | 蛛形綱:クモ, ダニなど
R8 のズームマクロモードでは、レンズの先端から被写体までの距離が約1cmまで寄ることができる。したがって、ゴミグモののような生き物を大きく写すことが可能だ。すると何気なく撮った写真にも自分の知らなかった発見があることが多々ある。この写真も何気なく撮ったのだが、1つ分かったことがある。それはゴミグモ自身はゴミリボンと反対側にいるということ。すなわちゴミグモはゴミリボンの中に隠れているのではなく、正確には背景にあるゴミリボンの中にとけ込んでいるということだ。
ここですかさず疑問が浮かんでくる。
・ゴミグモはどこで食事をするのか?食事の度にゴミリボンを裏側へ運ぶのか?
・他のゴミグモの仲間(ギンメッキゴミグモやギンナガゴミグモ)も同様なのか?
どうだろう?やはり自分の目で確かめて、写真で記録するのが一番だと思う。コンパクトでマクロに強い RICOH R8 はオススメだ。

撮影データ:
2008年5月25日、12:17:06
山梨県韮崎市、A山の入り口付近
RICOH R8、F 4.3、1/290、ISO400、-0.3 EV、中央部重点測光、WB 晴天、ズームマクロ

撮影した種:
ゴミグモ(Cyclosa octotuberculata

RICOH デジタルカメラ R8 R8BK

リコー

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甲虫の図鑑

2008-05-25 20:04:11 | 参考書・文献
ふだん撮影の時に持ち歩いている図鑑の中の1つが、この山渓の「甲虫」だ。「虫の目を持つ昆虫写真家」として有名な、「栗林慧」さんによって撮影された生態写真および標本写真で構成されているコンパクトな図鑑だ。生態写真の中でひときわ目を奪われるのがツチハンミョウ。いつかこんな写真を撮ってみたいという思いをかき立てられる。とても見やすい標本写真は、一般の人が屋外で見た甲虫の種類を判別するのに大変役立つものだ。昆虫を観察したり、撮影したりすることが趣味である人には絶対お勧めの一冊。
甲虫 (新装版山溪フィールドブックス)
黒沢 良彦,栗林 慧,渡辺 泰明
山と溪谷社

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ヤマシロオニグモ(R8 のズームマクロで撮影)

2008-05-25 19:11:21 | 蛛形綱:クモ, ダニなど
朝7時頃に起床したときには雨降りだったが、幸いにして午後からは上がった。さっそく、R8 と D200 を持って韮崎の方まで足を伸ばしてみた。虫の眼レンズでツノトンボを撮影しようと思い、先日のポイントに行ってみたものの一匹もいなかった。下草がきれいに刈り取られてしまっていた。かわりの被写体を探しているときに見つけたのがこのヤマシロオニグモのメスだ。赤みがかった脚と背中の美しい妖艶な模様が眼を引いた。

撮影データ:
2008年5月25日、12:16:02
山梨県韮崎市、A山の入り口付近
RICOH R8、F 4.3、1/380、ISO400、-0.3 EV、中央部重点測光、WB 晴天、ズームマクロ

撮影した種:
ヤマシロオニグモ(Neoscona scylla

アカスジキンカメムシ(自作虫の眼レンズで撮影)

2008-05-24 21:35:22 | 半翅目:セミ, カメムシなど

D200 が復活したので、さっそく自作虫の眼レンズを持ってアカスジキンカメムシを撮影しに行った。あいにく曇り空で光量が少なく良い写真にはならなかった。さて、私の虫の眼レンズだが、制作費用は全部で2万円弱しか掛かっていない。ざっと内容を紹介すると、ニコン用リバースアダプタ(4000くらいだったか?)、タムロン28-70(ジャンク品、カメラのキタムラ
さん:1050円)、魚露目8号(Fit社さん:10000円強くらい?)である。全く光学の知識を持たない私でもなんとか作ることができた。また、改めて詳しく紹介することにしよう。

撮影データ:
2008年5月24日
山梨県韮崎市、川の土手のこんもりしたところ
Nikon D200、F ?、1/60、ISO400、内蔵ストロボ、ディフューザー、自作マクロ+魚露目8号

撮影した種:
アカスジキンカメムシ(Poecilocoris lewisi
Shield-backed Bugs、Jewel Bugs

カゲロウの一種

2008-05-22 20:42:01 | 分類不詳

あいにく、カゲロウの記載されている図鑑を持っていないので、ネットで検索してみたが分からない。モンカゲロウ上科に含まれるとは思うのだが、、、。

撮影データ:
2008年5月18日、1:17:00 PM
山梨県韮崎市、川の土手のこんもりしたところ
RICOH R8、ズームマクロ、F3.6、1/176、ISO400

撮影した種:
不明(?)


ゴマダラチョウの幼虫

2008-05-21 22:09:49 | 鱗翅目:チョウ, ガ

引き続き韮崎の川の土手でとった写真だ。アカスジキンカメムシを観察していたら、ゴマダラチョウの幼虫を見つけた何回か見たことがあったが改めてじっくり観察。なるほどアカボシゴマダラの幼虫とは全く雰囲気が異なる。
ところで、自宅の近くの果樹園の真ん中にも立派なエノキがあるが、全く虫たちの姿が見えない。やはり農薬の影響だろうか。まさにレイチェル・カールソンの「沈黙の春」状態である。

撮影データ:
2008年5月18日、2:11:50 PM
山梨県韮崎市、川の土手のこんもりしたところ
RICOH R8、ズームマクロ、F3.6、1/153、ISO400

撮影した種:
ゴマダラチョウ(Hestina persimilis japonica


アカスジキンカメムシの顔(R8 でピクセル等倍の切り出し)

2008-05-20 22:11:14 | 半翅目:セミ, カメムシなど

RICOH R8の解像度はどんなものか?アカスジキンカメムシの顔をピクセル等倍で切り出して見ることにした。昨日に引き続き、R8の実力にはっきり言って脱帽だ。甲羅に開いた無数の微小な穴や足に生えた細かな毛まではっきりと分かる。愛らしい顔が拡大すると、今度は愛しく思えるほどだ。

撮影データ:
2008年5月18日
山梨県韮崎市、川の土手のこんもりしたところ
RICOH R8、ズームマクロ、F3.6、1/164、ISO100(ピクセル等倍で切り出し)

撮影した種:
アカスジキンカメムシ(Poecilocoris lewisi
Shield-backed Bugs、Jewel Bugs