山梨昆虫日記 -Journal on Insects in Yamanashi-

山梨県の南アルプス市を中心に昆虫を撮影するアマチュア写真家。めんどくさがりなのでとてもプロにはなれません。

ヨツスジヒメシンクイの交尾

2012-10-11 20:45:34 | 鱗翅目:チョウ, ガ
撮影日:2012年9月1日(山梨県北社市)
データ:Nikon D800 (1/250s f/32.0 ISO400) +Tamron 90mm Macro + SB400 + ディフューザ

9月1日に苦労して撮影した小さなガは、ヨツスジヒメシンクイだった。右側の大きな個体がメスで、右側の小さい方がオスだろう。

カナムグラという植物の上でよく見かけるなと感じていたのだが、幼虫の食草はまさしくカナムグラだった。


撮影した場所は塩川という河川の土手だった。

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ヨツスジヒメシンクイ、Grapholita delineana

<<<<<<<<< Reference >>>>>>>>>>>>
みんなで作る日本産蛾類図鑑V2

センダングサで吸蜜するスジグロカバマダラ

2012-10-04 05:43:52 | カンボジア
撮影日:2012年8月13日(バッタンバン)
データ:Nikon D300s(1/2000s f/8.0 ISO500)+Tamron18-270VC

センダングサの仲間で吸蜜しているスジグロカバマダラを撮影した。場所はバッタンバン大学の敷地内。
後翅の中央部に性標がないからメスで間違い名だろうが、確信はない。
食草はガガイモ科の有毒植物で、琉球列島ではアマミイケマやリュウキュウガシワなどと文献には記されている。
カンボジアでは何を食草にしているのだろうか。
アサギマダラの食草もガガイモ科のイケマやキジョランで有毒植物だ。


以前にもアフリカのアンゴラにて撮影したことがあることを思い出した。

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スジグロカバマダラ、Danaus genutia

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文献1. 日本チョウ類保全協会編.フィールドガイド日本のチョウ.成文堂新光社.2012.p183.

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バッタンバンのタテハモドキ

2012-10-02 20:35:03 | カンボジア
撮影日:2012年8月13日(バッタンバン)
データ:Nikon D300s+Tamron18-270VC


バッタンバンで見かけた蝶の中に、このタテハモドキがいた。日本南部にも生息する蝶である。モドキとついているがれっきとしたタテハチョウの仲間だ。

<<<<<<<<< Key Words >>>>>>>>>>>>
タテハモドキ、Junonia almana

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文献1. 日本チョウ類保全協会編.フィールドガイド日本のチョウ.成文堂新光社.2012.p234.

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ハラナガツチバチの上に乗るアリ

2012-10-01 05:51:24 | 膜翅目:ハチ, アリなど
撮影日:2012年9月29日(東京都)
データ:Nikon D800+Tamron90mm Macro +SB400+ディフューザ

国立科学博物館付属の自然観察園にはハラナガツチバチが多い。

この秋に出現するハチは、途中にいるコガネムシ類の幼虫を麻酔して卵を産みつけるらしい。いわゆる寄生蜂の一種であると同時に、いくつかの文献では花粉の媒介者としても重要であることが書かれていた。ノハラアザミの上に見付けたのは、触角が短いからメスだ。


こっちは触角が長いから、オスだ。それにしても奇麗な複眼。まるで宝石のよう。もっとアップで撮れば良かった。


しばらく見ていると、動きが止まった。よく見てみると腹部にアリが乗っている。複数のアリがハラナガツチバチの体の上で何かをしている。掃除でもしてあげているのだろうか。アリもアグレッシブではなく、ハチもいやがる気配がない。むしろ身を任せているようだ。体に付いた花粉を掃除してもらっているのか、それともダニなどの寄生虫を取ってもらっているのか分からないけど、とにかく穏やかな雰囲気だった。

<<<<<<<<< Key Words >>>>>>>>>>>>
ハラナガツチバチ、Campsomeris schulthessi

<<<<<<<<< Reference >>>>>>>>>>>>
文献1. 築地啄郎.昆虫観察図鑑【フィールドで役立つ1103種の生態写真】. 成文堂新光社.2012.p110.