影日:2002年1月31日(インド共和国、タミルナドゥ州、パランギパティ)
データ:カシオQV-8000SX
パランギパティの漁師たちは、刺し網の一種の「流し網」という漁法で漁をする。木製の船は、小型もしくは中型のディーゼルエンジンを搭載していて、エンジンの回転軸から直接シャフトが伸びていて先端には推進力を得るためのプロペラが付いている。いま改めて思い返してみると車用のエンジンを改造したものだったのではないかと思う。
ヴィノットが「ヤマハのエンジンはとても需要が高いけど、高価で買えないんだ。」と言っていたのを思い出す。それにしても今にして思えば、日本人の私にしてみれば何とも頼りないこのエンジンをぽつんと積んだだけの船で、よく50キロ沖合まで出てイルカの調査なぞをやっていたなと思う。なにしろ無線もましてやGPSなんて言うものはいっさいないのだ。エンジンが止ってしまえば、スリランカあたりまで漂流するしかないのだ。
ヴィノットの家も一隻の船を持っていたのを覚えている。この船をチャーターして、沖合までイルカを探しに4回くらい出ただろうか。今でも鮮明に覚えているは、この船の船尾には2つの旗が掲げられていて、1つはヒンドゥ教でもう1つはイスラム教のものであった。パランギパティという漁村は宗教に関しては寛容なところだったと記憶している。
漁が終わり網の修理をする漁師たち。漁師が漁具の手入れを怠らないのは日本でもインドでも同じだ。
データ:カシオQV-8000SX
パランギパティの漁師たちは、刺し網の一種の「流し網」という漁法で漁をする。木製の船は、小型もしくは中型のディーゼルエンジンを搭載していて、エンジンの回転軸から直接シャフトが伸びていて先端には推進力を得るためのプロペラが付いている。いま改めて思い返してみると車用のエンジンを改造したものだったのではないかと思う。
ヴィノットが「ヤマハのエンジンはとても需要が高いけど、高価で買えないんだ。」と言っていたのを思い出す。それにしても今にして思えば、日本人の私にしてみれば何とも頼りないこのエンジンをぽつんと積んだだけの船で、よく50キロ沖合まで出てイルカの調査なぞをやっていたなと思う。なにしろ無線もましてやGPSなんて言うものはいっさいないのだ。エンジンが止ってしまえば、スリランカあたりまで漂流するしかないのだ。
ヴィノットの家も一隻の船を持っていたのを覚えている。この船をチャーターして、沖合までイルカを探しに4回くらい出ただろうか。今でも鮮明に覚えているは、この船の船尾には2つの旗が掲げられていて、1つはヒンドゥ教でもう1つはイスラム教のものであった。パランギパティという漁村は宗教に関しては寛容なところだったと記憶している。
漁が終わり網の修理をする漁師たち。漁師が漁具の手入れを怠らないのは日本でもインドでも同じだ。