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レガシー・エンジニア(hsato)の日記です

相手が明確な答えを持っているとき

2009-10-23 09:17:51 | 日記
相手が明確な答えを持って会話に望んでいるときは、相手の判断基準に気づき、そ
の基準で自分も判断し返答する必要がある。

コミュニケーションの基本にあるのが傾聴というのは、たいていのコミュニケー
ション改善の本にも書いてある。

一方、理屈は分かったつもりになっていても、実際の行動がそうなっていないケー
スがここ何度かあった。その2つのケースのポイントは、相手に対してすでに言っ
て欲しいことが明確になっている人の話を聴く場合である。

具体的には、その相手は二人とも明確な答えを持っており、その答えを相手(この
場合は私)から引きだそうとするのである。他人に言ってもらうことで、自分の考
えの正当性を認められると思うことで、安心を得たいのだと思われる。

会話は、答えが決まっているだけに、方向の間違いを一刀両断したり、誘導尋問と
なったりという雰囲気になる。これは、相手(つまり私)としてはたまったもので
はない。会話中、生きた心地がしないものである。

自分の行動は変えられるが、相手の行動は変えられない。となると、こういう相手
へは適切な反応をするべきである。

彼らの望みは、安心することである。自分の考え方に間違いがあるのでは無いかと
いう不安からくるものである。そこで必要なのは、彼らの判断基準を引き出し理解
することである。

この判断基準の理解には、日頃のつきあいにおける、彼らの判断とその理由をつぶ
さに観察し、記憶にとどめねばならない。そして、今はなされている話題には、ど
の価値観が当たっているのかを、的確に選び出し提示しなければならないのである。


これも傾聴のテクニックの一つであろう。自分の価値観ではなく、あくまでも相手
の価値観を尊重することである。

こちらの価値観や判断基準の押しつけは、彼らが一番嫌う行為である。これにやっ
と今気が付いたところである。価値観が異なる相手とうまくいかないのはこれによ
り明らかである。

私もこうやってブログを書いているのは、同様な価値観の人に自分を知って欲しい
からである。そういう仲間は大切にしなければと考えている。

そういうことを通じて、世界が良くなると考えている。

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