horitaakioのgooブログ

88歳の老人ですけれど、天寿の続く限り頑張って見たいと思います

昨日は

2004-02-12 14:27:00 | 日記
  「雲に聳ゆる高千穂の・・紅白饅頭なつかし」

昨日、大阪のbさんから届いた足跡コメントである。(無断再録ごめんなさい)
これ読んでピンとくるのは、大正から昭和一桁生まれの戦中派だけ。このCafeでは希少価値もあろうというもの、もちろん爺さま婆さまたちだ。

お読み頂けるお若い方々のために注釈を加えれば、これは唱歌「紀元節」の冒頭の一節、小学校の式で歌わされたもので、七十年の歳月を経た今なおスラスラと歌える。
「高千穂」の嶺(宮崎県)は天孫降臨とか天の逆鉾など建国神話の舞台、「八紘一宇の塔」なども建てられた。

寒くて窮屈な式のあと、奉祝の紅白饅頭が全児童に配られた。式日(授業はないが式のために登校)の楽しみで、元日をはじめ年に数回あったが、その後、戦争が激化するにつれて饅頭はいつの間にか消えた。

老いぼれて掲示板のカキコやメールなどが億劫になって、一行の足跡コメントだけで皆さんとお付き合いしてる始末だけれど、新しいコメント入れたら元のは消されてしまう。こちらから「同感」の意を表すコメントを送り、さらにbさんから新たに感想のコメントが来たので、上記bさんのものは僅かな時間しか残らなかった。

その昔の思い出は、良きにしろ悪しきにしろ、老残の身の生きて来たあかしなのだ。
あえて駄文を草した所以ではある。


きさらぎの

2004-02-02 19:07:00 | 日記
  きさらぎの氷雨降る春雨に似て

先月下旬は晴れた日が続いて、気温も高く、まるで春さきの気候だったが、二月にはいって昨日今日と雨模様となった。

日が照らない分、暖かさはないが、ガラス戸越しに庭を眺めていると、哀れ末路の姿を留める山茶花の赤い花に注ぐ雨には、真冬のそれの如き冷徹さが感じられない。いとおしみ慈しむような柔らかい春雨に似ている。

もともと如月は陰暦二月の称だから、現代の季節で言うならば三月、桜も咲こうかという時期をさすことになる。だから冒頭の駄句など間違いだらけの愚作なわけだが、新たな月のはじめの久しぶりの雨なんだからご勘弁願うとしよう。

今日は家内の通院日、昨日帰って来て泊まっていた息子が車に乗せて熊本まで往復した。土日は休日出勤の多い仕事で、月火と休暇とって親孝行しに来たというわけだ。
ひょっとしたら雨はそのせいかも。