horitaakioのgooブログ

88歳の老人ですけれど、天寿の続く限り頑張って見たいと思います

私の切り絵

2002-03-14 22:20:00 | 日記
ここからもリンクしている私の「Gallery」にだんだんとお客様が見えるようになって、先日ある方から「切り絵はどのようにして作るのか」というご質問のメールを頂いた。
そこで次のような返事を送ったのだが、この際ほかの皆さんにも知って頂いたらと思いつき、ご本人には無断で部分的に転載することにした。hさんご了解下さい。


私の切り絵は全くの我流、師も無く友も無く、自分一人の楽しみだけで作り始めたので、手法は試行錯誤の連続、題材の変遷につれて変わっております。最初期の郷土玩具(赤べこ、三春駒など)は色画用紙を形に切って貼りつけるだけのもの、次いで仏像(阿修羅、弥勒菩薩など)の黒一色の紙をカッターで切り抜いたモノクロのもの、続いてその白い部分に色を入れて、花や風景に発展したというわけです。

色付けの方法も工夫が要り、最初は色画用紙、ついで不透明水彩、そして最終的に辿りついたのが色染め和紙を使うという手法なのです。
 
現在の制作手順
   1.スケッチ、写真などの素材から切り絵原寸大の下絵を作る。
   2.下絵をトレースして黒いラシャ紙にチャコペーパーを使って転写。
   3.カッターで黒の輪郭線を残すように切り抜いて絵のモノクロ版を作る。
   4.夫々の色面に合う色染め和紙を裏から貼る(ぼかしを活かしたりして)
   5.必要ならば別に和紙を貼った厚紙の台紙を作り4.の画像を切り取って貼りつける。
   (黒い背景のままなら4.に厚紙で裏打ちをするだけ)
  
以上簡略な説明でお分かり頂けたかどうか、とにかく1.の段階が良くないと3.4.の細かくてくたびれる仕事も生きないのです。まあ小さな作品でも1週間から10日くらい、大作?になると半年がかりなんてのもありました。
  寄る年波(74歳)には勝てず、今は制作も途絶えておりますが。
  
Galleryは主な作品を纏めて生涯の総括というつもりで、PCをおぼえてから始めたmidiによる作曲も一緒にして、この世への置き土産にと作ったものです。

 
以上がその主文なのだが、一言付け加えておくと、このGalleryを(HPのcopyと共に)CD-Rに書き込んだのを身内や知人に送りつけている。作曲編曲集は音楽CDにもしたのでそれも一緒に。
文字通り手作りのCDで、僕のささやかな生涯の遺産?として残して行こうという魂胆。
で、もし貰ってやろうという奇特な方がおられたら喜んで進呈します。どうかお届け先をメールでお知らせ下さい。<送料ほか一切無料>
  


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