いつの頃からか、新車で販売されるMT車にはクラッチスタートシステムなるものが付くようになりました。
クラッチを踏みながらでないとスタータが回らないというこの機能(?)、これがなんとも煩わしい。
確かにこの機能はギヤが入った状態でセルを回し、誤ってクルマが動くことを防げるとは思います。
でもクラッチスタートのクルマで「ギヤを入れたままエンジンをかけ、いつもの癖でクラッチをポンと離してしまって車が急発進してしまった」なんて話もあるみたいですし、結局ドライバーが気をつけるべきことだと思うんですよね。
で、これの解除の話です。
少し調べてみるとスバル車などはクラッチスイッチを短絡させておくだけで問題ないようなのですが、ダイハツ車の場合はスイッチ短絡だとチェックランプが点灯する(車速が出ているのにクラッチが踏まれている状態=異常と判断する)らしいのです。で、その対策として手動のスイッチを追加する方法で解除している方が多いようなのですが、それって面倒な操作が変わっただけで、根本的に解消してないような…
でいろいろ検索していたらリレーを使った追加操作無しの解除方法を実践している方がいました。さっそく真似してみたところこれがなかなかいい感じ。自分で思いついたアイデアではありませんが、正直その方の説明はちょっとわかりづらい部分があったということもあって(失礼)、ここでちょっとその方法を紹介してみようと思います。
回路はとても簡単で、使うのはリレー1個だけです。
リレーはNC接点(Normally Close, 常時閉。b接点という場合も)を持つものを用意します。NC接点をもつリレーはだいたいNOでもNCでも使えるC接点となっており端子が5本あるため、5極リレーなんて呼ばれたりもします。これを図のように、リレーのNC接点でクラッチスイッチをバイパスし、コイルはアクセサリ電源およびGNDに接続します。
このように接続すると、キーをACCにした際にクラッチSWのバイパスは断たれ、純正と同じ状態となります。ただし、スタータを回す際にACCは切れるので、このときだけクラッチSWは短絡、つまりクラッチを踏んだのと同じ状態になります。エンジンが掛かればACCにはまた電源が来ますので、リレーのコイルは再びONになり、NC接点は離れる(=クラッチSWは純正状態)となります。
この方法であればエンジン始動はキー操作のみでOK、エンジンが掛かっている状態であればACCもON(=クラッチSWは純正状態)ですので、チェックランプがつくこともありません。
実際に使ったリレーはNAIS(パナソニック電工)製の小型車載用リレーAJJM131です。このリレー、とっても小型(15.5×12×13.9)でありながら定格開閉電流はNO:20A、NC:10Aと大容量です。基盤用のため端子は細いピンしか出ていませんので、基板の切れはしに載せると電線をはんだ付けしやすいです。このあと熱収縮チューブでカバーすれば完成。リレーの入手や配線加工が面倒だという方はエーモン社のコンパクトリレーを使うのも良いと思います。
今回このリレーを取り付けたのはハイゼットトラック(200P)です。
これは兄に頼まれて作ったもので、取り付け作業は私自身がやっていませんので写真は無いのですが、やることとしてはこの四本の電線を繋ぐだけです。クラッチスイッチはクラッチペダルの根元に付いていますのですぐわかると思いますし、エレクトロタップなどを使えば配線は簡単です。作業スペースの関係でちょっと体勢がツライとのことですが…(^^;)ハイゼットでうまくいったので次はL250ミラにも装着予定です。
フールプルーフ…知識もスキルも千差万別なユーザーが使う工業製品ですから、その考え方の有用性は理解できます。でも、あからさまに「フール」とくくられるのもしゃくですよね(笑) 何にしろ、使いやすいのが一番です。
クラッチを踏みながらでないとスタータが回らないというこの機能(?)、これがなんとも煩わしい。
確かにこの機能はギヤが入った状態でセルを回し、誤ってクルマが動くことを防げるとは思います。
でもクラッチスタートのクルマで「ギヤを入れたままエンジンをかけ、いつもの癖でクラッチをポンと離してしまって車が急発進してしまった」なんて話もあるみたいですし、結局ドライバーが気をつけるべきことだと思うんですよね。
で、これの解除の話です。
少し調べてみるとスバル車などはクラッチスイッチを短絡させておくだけで問題ないようなのですが、ダイハツ車の場合はスイッチ短絡だとチェックランプが点灯する(車速が出ているのにクラッチが踏まれている状態=異常と判断する)らしいのです。で、その対策として手動のスイッチを追加する方法で解除している方が多いようなのですが、それって面倒な操作が変わっただけで、根本的に解消してないような…
クラッチスタートキャンセルリレー |
回路はとても簡単で、使うのはリレー1個だけです。
リレーはNC接点(Normally Close, 常時閉。b接点という場合も)を持つものを用意します。NC接点をもつリレーはだいたいNOでもNCでも使えるC接点となっており端子が5本あるため、5極リレーなんて呼ばれたりもします。これを図のように、リレーのNC接点でクラッチスイッチをバイパスし、コイルはアクセサリ電源およびGNDに接続します。
このように接続すると、キーをACCにした際にクラッチSWのバイパスは断たれ、純正と同じ状態となります。ただし、スタータを回す際にACCは切れるので、このときだけクラッチSWは短絡、つまりクラッチを踏んだのと同じ状態になります。エンジンが掛かればACCにはまた電源が来ますので、リレーのコイルは再びONになり、NC接点は離れる(=クラッチSWは純正状態)となります。
この方法であればエンジン始動はキー操作のみでOK、エンジンが掛かっている状態であればACCもON(=クラッチSWは純正状態)ですので、チェックランプがつくこともありません。
リレー外観 |
今回このリレーを取り付けたのはハイゼットトラック(200P)です。
これは兄に頼まれて作ったもので、取り付け作業は私自身がやっていませんので写真は無いのですが、やることとしてはこの四本の電線を繋ぐだけです。クラッチスイッチはクラッチペダルの根元に付いていますのですぐわかると思いますし、エレクトロタップなどを使えば配線は簡単です。作業スペースの関係でちょっと体勢がツライとのことですが…(^^;)ハイゼットでうまくいったので次はL250ミラにも装着予定です。
フールプルーフ…知識もスキルも千差万別なユーザーが使う工業製品ですから、その考え方の有用性は理解できます。でも、あからさまに「フール」とくくられるのもしゃくですよね(笑) 何にしろ、使いやすいのが一番です。
初めてダイハツの軽トラを借りて乗った時
最初スターターが回らずに焦りました。
あ、クラッチスタートかと思いクラッチ踏んで
スタート・・・
マンドクセ・・・
私も普段古いクルマに乗っていますので、一瞬、あれっ?ってなることがあります。
ひとたび解除してしまうと、あまりに自然なので解除したことすら忘れてしまいますよ(^^)