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HRDworld

 

フュエルラインリフレッシュ

2009-04-01 | Z32の話-エンジン関係
サージタンクを取り外すと、エンジンルーム内のインジェクタ周りまで含めてエンジンルーム内全てのフュエルラインも点検・交換できます。
この「全て」ってのがミソで、サージタンクを外さないと左右のレールをつなぐ部分の交換ができないのです。
液ものの修理は全部一気にやらないと意味がない(一部分直しても、結局他の弱い部分から漏れる)ので、サージタンクを外すタイミングが最適と思います。

当然のことながら熱と経年でカチコチに劣化していますので、安全のため、この際ゴムホースはすべて新品に交換しました。いつものようにFASTで検索してみると…一本あたりは数百円から千円ちょっととかの単価ですが、全部でかるーく1万円越え。今回はそのほかにもガスケットだのOリングだのいろいろパーツを買わなければいけないので少しでも節約したいところ。



図の赤色のホースが今回交換したホースです。エンジンルーム側の全部です。





もし全部純正で買ってディーラーなどで作業を依頼したら工賃含めかなりの金額になります。ネット上のクラブにメンバー登録しているのですが、外注派(?)の皆さんのZ32の修理代には驚くばかりです。

と、いうことで今回は純正ではなく汎用のフュエルホースを使いました。
節約のためとはいえ燃料のラインですからキチンとしたものを使いたいですよね。
今回はここで買いました。
内径8mmのホースを2m購入。約3000円でした。
2mで足りるかな?とすこし心配でしたが、結局今回のメニューなら2mでちょっと余るくらいでしたのでちょうど良かったです。


ところで、エンジンルーム内のフュエルラインはポンプで加圧された高圧配管ですが、接続はホースバンド…これでいいのか?という気もしますが、まあ純正でこうなのですから大丈夫なんでしょう。



交換は純正品に合わせて切って、組み立てていきます。このホースは柔軟性が結構あって取り回しはしやすいです。このホースのが外径が少し大きいのか、純正ホースバンドがぎりぎりですが、使用できました。
ちなみに古いホースを取り外すときは固くて大変(というか無理)なのでカッターで切っちゃいました。それでも燃料ホースは厳重にメッシュが入っていますのでホースバンドで潰れた端部を引きはがすのは結構骨が折れます。



フュエルダンパとレギュレータに接続されるバキュームホース。
こうしたバキュームホースも熱&経年で劣化しています。交換前はガサガサにひび割れていました。



今回はバキュームホースもほぼすべて、新品のシリコンホースに交換しています。こういう社外品はスポーティ(?)なブルーが多いのが悩みのタネですが、ちゃんとブラックのを見つけました(笑)シリコンですので耐熱性もバッチリなはずです。

FASTの2枚目の図の縦2本のホースはホースバンドを締める/緩める際にそのままではドライバーがまっすぐアプローチできませんので遮熱板を外す必要がありました。結構狭いので短いスタビードライバーやオフセットドライバーが役に立ちました。

ところでコの字型にレイアウトされた左右のレールをつなぐホースを交換するためにフュエルレールを取り外す必要がありますが、ここのインシュレータの位置が整備要領書とFASTで異なっています。



 

インジェクタ・レール間は二つのOリングでシール、レール・インマニ間はインシュレータでシールしなければなりませんので整備要領書は間違っています。FASTが正解です。整備要領書はちょくちょく間違いがあるので注意が必要です。

ともあれ、今回は低予算でリフレッシュでき満足してます。
ゴムホースなのでステンメッシュなどのような派手さは無いですが、キレイなホースは気持ちいいです。


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サージタンク取り外し

2009-02-11 | Z32の話-エンジン関係
Z32のサージタンク裏には水やらバキュームやらの配管が這い回っているのですが、この冷却水ラインから水漏れが発生しました。
外からはしっかり見えない部分なので、ともあれサージタンクを取り外さないと現状確認すらできません。と、いうことでサージタンクを取り外しました。

Z32のサージタンクにはいろいろな部品が装着されており、一筋縄には行きません。
一説に寄れば脱着だけで45000円くらい請求するディーラーもあるとか(!)
もちろんそんなお金をかけられませんし、これをやればDIY派Z32乗りを名乗っても良いかもしれませんので気合を入れて挑戦したいと思います。

さてさて、これが最初の状態です。



こきたない感じですね(笑)
17歳15万キロ目前、普段使いのクルマなので…と言い訳してますが、もちょっとキレイにしたいとは思っています。
「これはAT車か~」
と思ったアナタ、鋭いですね。Z32初期型はAT車にはASCD(クルーズコントロール)が標準装備です。ブレーキマスタの前の手榴弾みたいなのがそのアクチュエータです。よく見るとスロットルワイヤが2本あるのがわかると思います。
でも、HRD号はMTです。以前クルーズコントロールが欲しくて部品を集めて移植しました。意外と簡単に移植できます。非常に便利で快適です。



よーく見るとクラッチマスタのリザーブタンクが見えます。
バッテリの上に見えるのは自作ホットイナズマもどきです。スケルトンでおしゃれ(?)に作ったのですが、特に効果は感じられなかったので捨てました(笑)



このように、サージタンクにいはびっしり部品・配管・配線が這い回っています。
これを一つ一つ外して行きます(ふぅ)。

タワーバー
バッテリー
イグニッションコイル
バランスチューブ
燃料配管
フュエルレギュレータ&ダンパ
バキューム配管
ERG配管
IGカプラ、インジェクタカプラ、その他ハーネス関係…

とガンガン外していきます。
バランスチューブというのはサージタンクの両バンクをつなぐ配管なんですが、これを外さないとIGコイルが外れません。つまりプラグの点検・交換ができません。



当然ガスケット(Oリング)入ってます。プラグ点検にもOリング別途購入の必要あり。この瞬間がZ32です。



プラグ交換の際にはOリング3つ(右1、左2)を用意しましょう。

ハーネスのカプラは劣化が進んでいて、ロック部分はパキパキ折れます。
IGカプラはすでに以前のプラグ交換で折れていますが見えないフリをしてありました(笑)
また、インジェクタのカプラは抜け防止にコの字型のピンを使ったタイプで、外すのには苦労します。奥まった位置でピンを抜かねばなりません。



無理な体勢で精密ドライバーとラジオペンチを駆使してコの字ピンを6本すべて無くさずに外せたとき、ちょっとだけ少し自分の成長を感じました(←?)

インジェクタの端子、やっぱ腐食してます。



端子は後ほど接点復活剤でキレイにしておきます。
水温センサのカプラも以前こんな感じでしたが、洗浄して以来はいい感じです。

ハーネスのほかにも少々やっかいな奴がいます。左右のEGR配管です。
サージタンクの下から刺さっているパイプ。フランジのボルトも下からです。



ここで重宝するのが10-12の短いメガネと…



年末セールで買ったストレートのツイストラチェットハンドルです。



コレは狭い場所で振り幅がない場合でも、グリップをひねることでソケットを回せる優れものです。もちろん普通に振ることもできます。
ストレートのおっちゃんは正直あまり好きではありませんが、これは買って良かった!結構いろんな場面で使えると思います。

やっと持ちあがった…少し持ち上げておいて、サージタンクにつながったウォーターホースをカットします。再使用しないのでカットでOKです。ていうか硬化したホースをまともに外そうとしたらすんごく大変です。もう少し…



とれたー!!!



はずしたサージタンクです。裏面にこのように配管は這い回っているわけです。



配管のアップ。鋼管は腐食、ホースは劣化。こりゃ漏れるハズですね。
クーラントは交換してたんだけどなあ…。この辺の冷却水はほとんど動いていなかったのかも知れません。
これからのためにも、この辺はごっそり撤去することを考えています。



と、いうことでとり外すだけで結構おおごとなサージタンクでした。
ここまで何時間かかったんだ?って感じです。自分は2日に分けて作業してます。
もちろん丸2日ってわけではないですが。いろいろと確認しながらなので時間がかかりました。

今後は
・水ラインの修理(ショートカットも)
・サージタンク段つき修正
・燃料ライン全交換
・劣化したカプラの交換
・サージタンクを磨きたい欲求に耐える
などなどを予定しています。
当然作業中はクルマに乗れないので、その間は原付生活。寒い!

Comments (6)
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