もう一つの 昭和・私の記憶

『 昭和・私の記憶 』 の、続編
吾生涯を物語る

暑いのに ようやるわ

2021年06月04日 | ガハハ・・・1996~2006

真夏の土曜日 快晴
6時半から釣り始めて 1時間と45分が経過した
集中力も緩む頃合いである
ホソ・上 の ドンヅキ 浮草の有る一等場所
釣れないわけが無い  今日も調子が良い
  ドンヅキ 手前 風呂迫さん


6時半から、いつもの様に トコ で釣り初めた
3投目でにアタリをみて、直ぐに釣り上げたのである
7時半までの1時間に 10枚上がった
「 堪らんなー 」
・・・と、もう笑いが止まらない
7時半以降ペースダウン
この日の時合は、6時半からの 1時間だったのである
8時15分までの釣果は 3枚となった
疲れも出て、気の緩むのも仕方が無いこと
ここで、一服
小休止
やっぱし、暑い・・・
8時半ゴロから再開し 11時半頃竿納め
この日の釣果は 19枚
大満足して、帰途に就いたのである

暑いのに ようやるワ
日が高く成るに連れ 特有の西風(浜風) が吹く
だから 
傘を差していると傍から見ている程 暑くは ないのである
だけど・・やっぱり暑い
道路面より低い位置のコンクリートの斜面に腰を据えている
気温は有に 40度を超していることであろう
コンクリートのガードブロックには ギャラリーは 30秒も座れない
暑い処で ようやるワ  ここ 熱うて 座わられへんで 」
「 (コンクリート からの) 照り返しで 50度はあるな 」
「 目玉焼き できるんとちゃうか 」
「 よう やるわ 」
・・と ギャラリーは言う
私も そう思う・・・でも
釣れるもん 仕方おまへん
 
↓ 真夏の 7、8月 傘は必需品 サンカク
050807092
冷ヤー
真夏 (7、8月)
2 リットル容器のペットボトルに 水を9割入れ冷凍庫の中へ
一晩かけて氷にする
一日かけて作ったペットボトルの氷では 真夏と雖も 解けないのである
然し
早く解けて仕舞ってもいけない
つり始めから 2時間半 ( 8時半~9時 ) ~ 納竿 (11時半) 頃に 使用するのには
一晩かける・・が 頃合いが 調度 良かったのである
釣りをしている間に、カバンの中で解けた 氷水
これを 後頭部から首筋にかけるのである
そして
氷水を浸したタオルを絞って 汗を拭く
これが たまらなく気持が良いのである
でも 暑い のに変りは無い

午前11時頃
私が納竿の頃  親分がやって来る
「 暑いなぁ 夏は苦手や 」
「 やっぱり 冬がええワ 」
「 寒かったら着込んだら しのげるけど 」
「 夏は脱いでも 余計に暑い 」
・・と
いつもの様に 一人ゴチ を言いもって
暑い最中 釣り仕度を始めるのである
いつもの如く 暑くて なかなか 捗らない
「 暑いね 」
「 暑いなァ どんならんで 」
大柄な親分 人一倍汗をかく ( 人一倍水分も取る )
汗が額から 滴り落ちている
「 氷水、残っているけど 要る ? 」
「 頭から 掛けよか ? 」
「オー  頼むワ 」
帽子を脱いだ親分の頭に 氷水を掛けてやる
「冷やー ! 」
「 こりゃ、たまらんナ」

これから
釣りを終えた私は  家に帰ってシャワーを浴びる
昼食をとって  冷房の効いた涼しい部屋で暫らく昼寝をするのである
へらぶなを釣る夢を見ながら・・
方や 親分
私と入れ替わりに 釣りを始めるのである
選りにも選って 真夏の炎天下
・・・
「暑いのに ようやるワ」

次回 へぇーっ に 続く

目次 ガハハ・・・ 至福の瞬間 (とき) に 戻る

コメント

my スタイル

2021年06月04日 | ガハハ・・・1996~2006

ホソ・上
仲間と並んでの釣り
誰しも機嫌が良い

「オーッ まいど!」
・・と 田辺さん
いつも 一番後(あと)から現れる
そして いつも 『 殿 (シンガリ) 』  浮きが見えなくなるまで頑張るのである
午後からだと  良い釣り場は残っていないのに
況して
日も高くなって  『 ジアイ 』 も 悪いのに
「 もっと早く来れば良いのに 」
・・
は 彼との何時もの挨拶でもある

「 今日はどない?」
「 今日は(喰い) が良いですよ 」
上(カミ) で喰いが良い時 たいていは 下(シモ) は 喰いが悪い
「 横 入りはったら 宜しいのに 」
「 オオキニ  下の方も見て来ますわ 」
そう言って ホソ 下 へ
そして そこで腰を据えたのである
「 折角 一緒に(釣りを) しよう と 言っているのに 付合い悪いな 」
・・と 折角の善意を無にすると ボヤク
しかし  折角の善意が人様の自由を拘束するとしたら
それは 本末転倒の話しとなろう
彼は 皆と並んで釣る のが嫌いな訳でもないし
独り を 選っている 訳でもない
善意を押付けては 折角の善意が仇となろう
この日は 下の釣り場での釣り を
そして
何枚釣ったかということを気にしない マイペースの釣り を
彼は それが したかった
それを 愉しみ に 来たのである
唯 それだけのこと
だから
ご自由にどうぞ 』
・・それでいいではないか

ホソ には色々な釣り人が来る
釣り人の数だけ その色は 違うのである
『 へらぶな を 釣る 』
・・は 誰しもが持つ共通の目的
目的は一為るも
(釣りの)過程 で 各々の人生観が現れる
誰よりも多く釣って 「 ドヤ!」・・と 自慢したい人も存る
仲間と会うのが 何よりも 楽しみな人も存る
一人の世界で機嫌の良い人も存る
親分も存る
どれも ひとつの生き方
どれを選ぶかは ひと それぞれ
ご自由にどうぞ である
各々が マイペースに出来たら  それは素晴らしいことだと想う

                                                                                           11番でマイペースの釣りをする田辺さん(ギヤラリーは橋元さん)
『 何枚釣った 』
・・かと 言うよりも
如何に半日を 機嫌よく過せたか
こちらを 大切にして 釣りを楽しんでいる
そういう人も存るのである

私は と 言うと
風の吹く侭に 気の向く侭に 思うが儘に 気儘に
そして
「 ドヤ!」 と 自慢したい
それがいい

次回 ミミズもカエルも みなごめん に 続く
目次 ガハハ・・・ 至福の瞬間 (とき) に 戻る

コメント