先日、大学2年生、3年生を対象にした全学共通カリキュラムに外部講師として90分ほど講義をした。2004年度からなので今年で6回目である。毎年10月1日時点での就職内定率が発表されているが、今年は62.5%と昨年と比べて7.4ポイントも低下したと言われている。確かに新聞やテレビの報道でも来年4月卒業予定の4年生の就職状況は厳しさを増しているのがわかる。
過去のデータを振り返って見ると、2004年度の就職内定率は60.2%と今年度よりも低かったのがわかる。しかし、そういうマクロの数字では表されないことの一つに、採用する企業がたとえ新卒採用でも厳選採用するという方針転換を打ち出している傾向にある。
採用の改革である。従来はとりあえず素質がありそうならば採用する、そしてそれから人材育成を図るというプロセスなり方針であったが、市場のグローバル化や競争激化によってそうした純正培養の余裕がなくなってきたことと、採用する新卒社員の間に能力や姿勢のバラツキが拡大してきているように見えてきたからと言われている。
それでなくても不透明な経済状況から採用を手控える企業が多い中、少ない採用枠に対してさらに深い厳選をするようになっている。
採用の考えが相対評価から絶対評価に完全に切り替わってきている。
ということならば学生側はそれを前向きに受け止めて、学生生活の中で自らを
レベルアップしていく姿勢を採るべきであろう。
今回の講義では、姿勢と能力の5段階チャートを使った。言われて行動するは最低限レベル、その次は自ら習慣づけることだがこれでもまだ途上だ。自らの判断で行動するだけでなく、困難な状況に身を置いて、それを克服してそこから学習すること、それを他の経験にも適用できるように整理しておくことである。これを「学習行動力」と呼んでいる。その意味では今の就職状況の厳しさは教訓を抽出する困難な状況の一つと言える。
過去のデータを振り返って見ると、2004年度の就職内定率は60.2%と今年度よりも低かったのがわかる。しかし、そういうマクロの数字では表されないことの一つに、採用する企業がたとえ新卒採用でも厳選採用するという方針転換を打ち出している傾向にある。
採用の改革である。従来はとりあえず素質がありそうならば採用する、そしてそれから人材育成を図るというプロセスなり方針であったが、市場のグローバル化や競争激化によってそうした純正培養の余裕がなくなってきたことと、採用する新卒社員の間に能力や姿勢のバラツキが拡大してきているように見えてきたからと言われている。
それでなくても不透明な経済状況から採用を手控える企業が多い中、少ない採用枠に対してさらに深い厳選をするようになっている。
採用の考えが相対評価から絶対評価に完全に切り替わってきている。
ということならば学生側はそれを前向きに受け止めて、学生生活の中で自らを
レベルアップしていく姿勢を採るべきであろう。
今回の講義では、姿勢と能力の5段階チャートを使った。言われて行動するは最低限レベル、その次は自ら習慣づけることだがこれでもまだ途上だ。自らの判断で行動するだけでなく、困難な状況に身を置いて、それを克服してそこから学習すること、それを他の経験にも適用できるように整理しておくことである。これを「学習行動力」と呼んでいる。その意味では今の就職状況の厳しさは教訓を抽出する困難な状況の一つと言える。