当時,史上最大規模の企業破綻となったエンロンの経緯を追ったドキュメンタリー映画です。
実際の映像やテープ,関係者やジャーナリスト,アナリストの証言,
「どこからとってきたんだろ?」というほどいろんな取材情報が集められ,
映画としても波のある展開を印象付けるよう,うまく編集されています。
粉飾決算やカリフォルニアでの故意の電力停止などで利益を上げ続けるものの,
不正と巨額負債の実態が明るみに出て破綻へと急降下したエンロン。
でも中枢にいた幹部はその前に自社株を売り抜けて大金を手にします。
見せかけの強さで不正に株価を吊り上げ続けたという点でライブドア事件と似ていますが,
悪質さや規模が桁違いで,皮肉な言い方をするとアメリカならではのスケールです。
細かいことはさておくと,「こういうことって相変わらず起こっちゃうんだな」という感想です。
リーマンショックに始まった昨年の経済危機,
それから強引に言えば太平洋戦争での日本なんかも本質的には似てるような気がします。
見てるぶんにはおもしろいけど,ノンフィクションだから怖い。