(前回のあらすじ)
友人から特定の銘柄のテキーラをお土産として希望されたうきくさ
頼りは友人から送られてきた1枚の写メ
それだけを頼りにコスメル島の繁華街にタクシーで向かった
テキーラの専門店が立ち並ぶエリアで
タクシーを降りる
友人の希望するテキーラは
どうみても特種な部類のようなので
(1)テキーラの専門店 (2)お土産屋 (3)大型スーパー
の順で探しまわることにした
最初に入ったテキーラショップは、この周辺で1番大きい店らしかった
テキーラ専門店は、どのお店もテキーラをその場で楽しむBarスペースと
テキーラを数多く陳列している酒屋スペースが併設されている
最初のお店なので テキーラショップでの楽しみ方とか
どんなテキーラが良いのか?とかいろいろ聞いてみた
店主はテキーラへの思いが人一倍強いらしく
その思いをいろんな人に聞いてほしい!!と・・・
普通では考えられないくらいの種類と量のテキーラを
うきくさに試飲させはじめた
こういうときのうきくさは意外と聞き上手に映るらしい
加えて美味しそうにテキーラを飲む姿が余程好感を抱かれたか?
試飲は試飲レベルをはるかに超え
試飲に使ったショットグラスがものすごい数並んでいた(笑)
そして最後に友人からの写メを店主に見せてみた
うきくさ『こんなテキーラ、ここに置いてある??』
店主 『それなら、あるよ!あそこに!!』
どーん!!
陳列棚の最上段
明らかにイベント用に作られた特大サイズ
下の段にある瓶が高さ約70cmあるので
指さされた瓶は約1m
『君になら 売ってもいいよ』と言われたけど…
『売ってもいいけど 持って帰れる??』とも言われた
当然ながら 断念して
他で扱っていそうなお店を数件教えてもらい
このテキーラをゲットできたら別のいいテキーラを
買いに来る約束もした
紹介してもらったお店はすべて回った
そのたびに別の数件のお店を紹介してもらい
その別の数件もすべて回った
そうこうするうちに
最初のお店でほろ酔いにしてくれたアルコールが
汗となってすべて抜け出てしまった
帰ったら…友人に「買えなかった、ごめん」って謝るか…
気を取り直して
一時 テキーラ専門店回りを止め
他のお土産も選びつつお土産屋回りに
路線変更した
ある程度 お土産を物色していたら
陽も落ちて街も夜の雰囲気になっていた
お土産屋は店をたたみはじめ
代わって飲食店や飲み屋が
賑やかに街を盛り上げていた
飲み屋というのは
大半はとても小さなテキーラ専門店で
スペースの9割はお酒を飲むスペースになっており
販売しているテキーラといえば
幅1mくらいの申し訳程度の棚に
有名銘柄のものを少し置いているだけだった
そのため 昼間のテキーラショップ回りでは
当然スルーしていたし
小さすぎるお店なので紹介から漏れているお店が
ほとんどだった
喉も相当乾いたし
お腹もすいてきたので
ビールをちょっと飲んでホテルに帰ろうと
その周辺で地元の人間が一番騒がしくしている1軒に入った
(とはいえドアは無くオープンスペース状態だけど)
うきくさ『ビールを1本貰おうと思うんだけど
その前に…こんなテキーラ置いてないよね?』
(写メを見せてみる)
店主『おぅ!それなら…俺のとっておきが1本だけあるぜ!!』
うきくさ『本当に?!!』
つづく