うきくさ・・・ただよふ

海 島 水辺を旅するダイバー・うきくさの出会った
心優しい風景たち 仲間たち そして...
それらが心に残したもの 

砂泥を進め

2007-04-26 00:41:17 | 海の生物たち

 

 

どこまでも青く

どこまでも透き通っていく水

 

 

見上げれば 

海中に差し込む太陽光は

天にいざなう

 

 

眼下には

どこまでも続く 

真っ白な砂地が

はるか向こうで「青」と同化している

 

 

あたりを見渡せば 

色とりどりの

珊瑚礁が 美の競演をしている

 

 

埋め尽くす魚たちは

水中の酸素量が欠乏するのでは? と、

こちらが心配してしまうほど

 

 

 

理想的な海は いつも誰かが夢を見る

自分もそのひとりになることもある

 

 

 

それでも ときには・・・

 

 

     砂泥を進め  ・・・

 

 

フィンキック禁止

着底はなるたけ静かに

どこまでもつづく砂泥の平原を

人差し指1本で

そっと体を推し進める

 

 

 

視界は不良

でもそこは・・・ 無限に広がるBlack Box

 

 

自分にしか見つけられない

Only One Treasure に遭遇するかもしれない

 

 

週末から突入するのは・・・

 

そんなところかもしれない

 

 

 

         名称      クロオビハゼ

                    ( Myersina nigrivirgata

 

         撮影地     沖縄県 石垣島

 

         撮影日     2006/11/23

 

         Depth       3m

 

         Length      10cm

 

 


要注意エリア!と思いますか?

2007-04-25 00:01:39 | たびのおはなし

 

 

自分の車で  自分で運転して 

初めて 西伊豆エリアに行った訳ですが。

 

 

東名高速の N津インターを降りて、

同じくN津市内走行中、下記のような

人?集団?に遭遇。。。。

 

 

 

① 明らかに変わったばかりでない赤信号を

  突破してくるスーパーカブに乗ったおじさん 3名

 

② 僕が走行してる車線を右側通行で車線目一杯に

  横一列5台走行してくる女子中学生?高校生? 4組

 

 ③ 両車線ともに交通量の多い道で、殺される覚悟で?

  横断突破してくる腰の曲がったオババ 3名

 

 

 

何年か前に、『赤信号は、「気をつけて渡れ」~♪』っていう

歌もあったけど

 

 

初めて大阪に行ったときは、「車に飛び込み?」と

思われるような無理矢理横断おばさんにも遭遇したけど

 

 

 

それほど 気忙しいこともない 地方都市で・・・

おそらく ものの10分くらいで全部遭遇するとは。。。

 

 

 

おそるべし N津市!!

 

 

 

でも もしぼくの勘違いや偶然が重なっただけならば

 

 

 N津市関係者の皆様 ごめんなさい。

 

 

 

   怖い思いをして  やっと  閑静な港に行き着いて・・・・

 

  ほっと一息 

 

   不思議な帽子をかぶった

 

   富士山を眺めてました

 

 


朝っぱらの ぼやき合い

2007-04-21 00:01:13 | うみのおはなし

 

 

久しぶり! という感動に浸る間もなく

春濁りの海の

顔を海水に漬けてすぐ

イザリウオ(現・カエルアンコウ)が

海藻に紛れて佇む・・・・

 

 

 

カエルアンコウ(以下 カ)   

  『おいら まだ いつもなら寝てる時間なんだよね。』

 

うきくさ(以下 う)   

  『ふ~ん。それで?』

 

カ 『まだ 起き抜けなんだから、ストロボとかっての   

   止めてくれよなっ』

 

う 『わかったよっ。そんなに顔で威嚇しなくても   

   自然光で撮り収めてやるよっ!!』

 

カ 『かっ、顔は生まれつきじゃいっ!!』

 

う 『それより…そのエスカ、ひらひらさせるの    

   やめてくんない?』

 

カ 『えっ??』

 

う 『いくら口が大きく開くからって…    

   おいら、君の餌じゃないんだよね!!』

 

カ 『……』

 

う 『……』

 

 

 

お互い 気まずい雰囲気になったので、

うきくさは 水中を深いほうへと進んで行った。。。

 

 

   (注釈)エスカとは…この魚の目と目の間辺りか、そのちょっと

       上あたりに付いている「猫じゃらし」のような形状のものです。

       これをヒラヒラさせて疑似餌にして彼らは魚をおびき寄せ

       ます。一瞬にして、おびき寄せた魚を捕食する獰猛な奴ら

       なのです。一見、すっとぼけてますが。。。

 

 


行き詰まりの色

2007-04-20 00:09:45 | 海の生物たち

 

 

約3年前

インドネシアの僻地で日本人に会った

彼は 大瀬崎でガイドをしていたと言う

 

 

『日本に帰ったら 真っ先に大瀬崎でミスガイを見たいですね』

 

『体を縁取る鮮やかな水色が・・・』

 

と、持ちうる限りの形容詞で説明してくれた

 

無精髭をはやした顔が 不思議と清々しく映った

 

 

 

 

先日

5年半ぶりの大瀬崎

ナイトダイビングにて

初めて そのミスガイを見ることができた

 

特にリクエストしたり

執着したりしてはいなかったが

 

 

 

 

『これが縁取りの水色か・・・』

 

 

 

 

ただ

この水色が 彼の言う『水色』に

 

匹敵しているのか

 

凌駕しているのか

 

劣っているのか

 

確かめる 手立てが無い

 

 

 

 

 

 

彼はもういない

 

 

 

         名称      ミスガイ

                    (〔学名〕 Hydatina physis

 

         撮影地     静岡県 西伊豆 大瀬崎 『 湾内 』

 

         撮影日     2007/4/7

 

         Depth       9.1m

 

         Length      7.5cm

 

 


Why did you wink at me ?

2007-04-18 01:09:23 | 海の生物たち

 

 

女性にウィンクされたこと   あったかなぁ?

 

 

どうせなら 

腰が砕けて立ち上がれなくなるほどの

ウィンクをされてみたい

(もちろん正当派な意味で)

 

 

ごめんなさい。

こちらは人間なので 

誘惑?されても困ります。

 

 

そもそも君は女の子?

 

 

 

         名称      カナメイロウミウシ

                    (〔学名〕 Hypselodoris kaname  

 

         撮影地     静岡県 西伊豆 大瀬崎 『 先端 』

 

         撮影日     2007/4/7

 

         Depth      19.2m

 

         Length     6.5cm

 

 


アイドル微笑む?

2007-04-15 00:25:56 | 海の生物たち

 

 

ウデフリツノザヤウミウシ。

 

色の取り合わせ?からか

ポケモンに登場するピカチューに似ていると

誰かが言い出して・・・

ダイバーの間では「ピカチュー」として

親しまれているウミウシだ。

魚の名前を知らない初心者ダイバーでも

「ピカチュー見てみたいです!」というほどの

知名度と人気があるようだ。

 

 

 

久々の大瀬崎は 春濁りと言って

水中に浮遊物やプランクトン?が多く発生?

しており、視界はあまり良い状態ではなかった。

 

 

おるかさん曰く『この時期こそウミウシです!

今日はウミウシ オンリーで行きましょう!・・・』

 

ということで、ガイド内容をお任せしたので

久しぶり男(=大瀬崎ビギナー)は水中を後ろから

付いて行くことにした。

 

ウミウシ探しはお任せして、ぼ~っとしようと考えていたら、

矢継ぎ早に紹介されて。。。

名前と実際見た固体が一致しないほど見せてもらった。

 

 

 

このウミウシはその中のひとつ。

普段なら何人かで仲良く順番守って撮影するところ

他に誰もいないので のんびりゆっくり撮影した。

 

とはいえ 予想を超えた おるか氏のウミウシ・アタックに

翻弄されつつ撮った。

 

 

帰宅して画像を見てみると

「ピカチュウー」は笑っているようにも映った。

 

 

 

何か恥ずかしいことでもしてたかな?

 

 

 

         名称      ウデフリツノザヤウミウシ

                    (〔学名〕 Thecacera pacifica  

 

         撮影地     静岡県 西伊豆 大瀬崎 『 先端 』

 

         撮影日     2007/4/7

 

         Depth      11.9m

 

         Length     1.8cm

 

 


大瀬崎を おるか&てぃだ と・・・ただよふ

2007-04-14 13:16:28 | たびのおはなし

 

 

静岡県 西伊豆 大瀬崎

西伊豆のダイビングの聖地

 

 

うきくさ にとっては 

OWのCカード(ダイビングの最初のライセンス)を取得した海

初めて 海底から水面を見上げた海

初めて ガラス越しでない魚を体感した海

好きなダイビングの旅なのに 嫌な思いをした海・・・・

 

そして 5年5ヵ月 訪れなかった海

 

 

 

ダイビングショップ・ガイドさんを何度か紹介されたけど

足は大瀬崎に向かわなかった

 

 

 

今年の2月

この海をこよなく愛するガイド おるかさんに会った

飲み会にて 

ほんと最後の10分程度だけ お話した

 

行かなかった日々のことは忘れて

いつの間にか いつごろ行こうか? と考えていた

 

 

 

4月7日 車を西伊豆へ走らせた

マイミクになっていただいた おるかさんとてぃださんの笑顔に再会

黒い砂のビーチ

左側に臨む富士山

ビーチシートの上で休息するダイバーたち

 

 

一見 以前と同じ光景の 大瀬崎

 

でも・・・ひとたび潜降すると 

そこは、 まったく 違う海だった  (つづく)

 

 

 

        名称      ハオコゼ

                  (〔学名〕 Hypodytes rubripinnis 

 

        撮影地     静岡県 西伊豆 大瀬崎

                  『 湾内 左側 』

 

        撮影日     2007/4/7

 

        Depth      2.1m

 

        Length      7.5cm

 

           


Farewell to Similan

2007-04-13 12:57:35 | たびのおはなし

 

 

海の中では

陽が上りきる前から

生き残るための力泳が始まる

 

 

うきくさが この地を去る朝も

その営みに変わりはない

 

 

また 会えるといいな

 

それまで この海のすばらしさも

残っているといいな

 

もっと 素晴らしくなっててくれると いいな

 

 

 

        2007/3/19

        Thailand Similan Islands 『 East of Eden 』

 

        ダイビング雑誌での乱用で説得力を失った言葉・・・

        『魚影が濃い』という言葉も

        この海ならば 少しは信頼回復できるかもしれない

 

 


君の罰金は400バーツだ!

2007-04-12 00:07:15 | たびのおはなし

 

 

プーケットは『大人の街』だった。

 

 

首都バンコクと違い ボッタクリや詐欺、

執拗な勧誘に会うことは一度も無かった。

 

 

交通機関についても同様で

路線バス トゥクトゥク(荷台を改造した乗り合いタクシー)

バイクタクシー のいずれも手頃な料金で乗ることが出来た。

 

 

 ↑ プーケット・バージョンのトゥクトゥク

 

 

 ↑ 30分弱の距離を約75円で乗れた路線バス

 

 

タクシーについては値段交渉もスムーズで

利用距離と値段もほぼ比例していた。

 

ただ、ほとんどのライダーは

ヘルメット無しで運転していた

 

 

記憶が正しければ・・・警察に見つかると

運転者 400バーツ 同乗者 300バーツ が 

罰金として課されることになる

 

 

うきくさも 今回 何度となく バイクタクシーを利用し 

『ノーヘル』&『3人乗り』を経験した

 

 

夜の街を駆け抜けると

 

一方には 漆黒の海と夜闇に包まれたホワイトビーチ

 

もう一方には ネオンに彩られたBAR&RESTAURANTの喧騒

 

その間を貫く Beach Road は

 

耳を掠める やさしい風で 迎えてくれた

 

 


「付き添い」はいらない

2007-04-09 22:08:59 | うみのおはなし

 

 

彼女は お気に入りの珊瑚を見つけ

その隙間に排卵管をのばして

ひとつひとつ卵を産み付けていった

 

 

彼はその横で あらゆる外敵に対して

威嚇すべく 興奮状態のテンションを

保ち続けていた

 

 

我々 日本人は 体はひと回り小さいけど

次世代へと 種を紡ぐ 彼女の動きを

一瞬も逃すまいと 見守った

 

 

他の欧米系のダイバーたちは 

体もひと回り大きく 威嚇行動で 

体色を刻々と変化させていく彼を

取り囲み 写真撮影に興じていた

 

 

 

『日本人ダイバーはCrazyだ!』

海外で一部の人々はそう言う。

彼らからすると 日本人ダイバーは まるで図鑑のように

いろんな魚の話を繰り出し リクエストしてくる

それに対応できないガイドの負け惜しみである

 

 

上の場面で言えば ひと言

「雌のコブシメが産卵しようとしてるから見守りましょう」

と知らせれば 欧米人ダイバーの海への思い 考え方も

まったく違っていたかもしれない

そのひと言で「ガイド」として成立するのに・・・

 

 

哀しい事に その産卵行動自体知らないガイドさんもいる

図鑑に載っている 魚の名前を知らないのではない

魚そのもののこと 魚の取り巻く環境のこと

ひいては 仕事場の「海」のことを知らないことに・・・

 

 

沖縄あたりで 産卵期のコブシメを紹介されたことがあれば

どんなに初心者でも 体感できる命の営みを・・・

 

 

ケチくさいことを言うけど

そんな「付き添い」のようなガイドさんとは

一緒に水中へ行きたいと思わない

 

料金としては「ガイド料」を支払っているのに

「ガイド」の要素がまったく無いから

 

加えて「海のことを知らない人」という不信感にも似た

印象の人に命を預けるのは問題だなぁ~と思うから

 

 

 

なので うきくさは 

一生 海を「ガイド」することはありません

 

水中でガイドすることを生業にするほどに

知識 経験が到達することは無い! と思うので・・・

 

 

世界中のガイド・インストラクター様

今後ともよろしくお願いいたします!!

皆様の「ガイド」無しでは うきくさは 海に 潜ることはできません。

うきくさの 今後の瞳の輝き具合は皆様次第です(笑)

 

 

 

        名称    [上] コブシメ 雌

               [下] コブシメ 雄

                〔英名〕 Giant cuttlefish

                〔学名〕 Sepia latimanus

 

        撮影地   Thailand Koh Bon(ボン島)

                 『 West Ridge 』

 

        撮影日    2007/3/18

 

        Depth     17.4m

 

        Length    [上] 40cm

                [下] 70cm