秘密

突然ですが...

自分は、 今 ”秘密 ”という作品に強く心を惹かれている。
昨年末、
テレビで放映された映画版の”秘密”（広末涼子主演）も録画してあり、
今までに何度も何度も繰り返し観てしまった。
そして、最近発売されたブルーレイ版のＤＶＤも買ってしまった。

ほとんど病気に近いような感じである。
本当の病気ではないけどね..... 多分（笑）

”秘密”とは、東野圭吾という人が作り出した小説。
既に映画化やドラマ化、そしてハリウッドではリメイクの映画も作られている。

自分は、１９９９年に広末涼子主演で作られた映画しか観ていないけど、
根本に流れるものは全ての作品で一緒のはず..

ちなみに、
広末涼子 主演の映画は、
あの”おくりびと”を監督した滝田洋二郎 さんの作品。
"おくりびと"は、まだ未見だけど、ちょっと興味が出てきたよ。


以下、
Yahoo映画からの引用になるけど、
広末涼子主演の映画版は、簡単に説明すると、こんな作品。

＞東野圭吾の同名小説を広末涼子主演で描いた、
＞ミステリータッチの甘く切ないラブ・ストーリー。
＞愛する妻と娘に囲まれ満ち足りた生活を送る杉田平介。
＞だがある日、 妻・直子と娘・藻奈美が乗ったスキーバスが崖から転落する。
＞二人は病院に運ばれるが、まもなく妻は息を引き取る。
＞娘のほうは、なんとか一命を取りとめたものの、
＞意識が戻った彼女は自分は妻の直子だと告白する。
＞やがて平介もそれを信じ、直子は人前では17歳の藻奈美として振舞い、
＞二度目の青春を謳歌するが……。


この作品との最初の出会いは、ずっと前...
正直、いつごろだったか定かではないけど、
１０年近く前、仕事で福岡行きの高速バスに乗った時、
乗客向けのサービスで流れていたのが、
広末涼子主演で映画化されたこの作品。

その当時の感情は、正直はっきりは覚えてないけど、
すごく感動したんだと思う。
ラストの広末涼子演ずる喪奈美のウエディングドレス姿が、
今までずっと印象的に記憶に残っていた。
一時期だけど、広末涼子のファンになったほど...
今は、それほどファンというほどではないんだけどね。

そして...
昨年１２月、
テレビで放映されていた”秘密”を観て、
ずっと昔バスの中で感じたもの、いやそのとき以上かもしれない深い感動を感じてしまった。

この物語は、
平介（夫）と、娘（喪奈美）の姿形をした直子（妻）が
秘密をかかえて生きていくうえでの平介と直子のさまざまな葛藤、
人生の選択を描いた物語。
いわゆる現実にはありえないであろう究極ラブファンタジーである。
だが、そのファンタジー作品に何故自分が強く惹かれるのか...

上手くいえないけど、

平介が直子の為を想い下したある決断...
そして
最後に、
直子が平介の為を想い下した究極の選択の中でつく切ない嘘、
その事が、自分の心を深く深く揺り動かすんだよね。

心は直子だけど..でも体は喪奈美だし..って感じで
当然、この二人に以前のような夫婦の関係は出来ないわけで..
こころで通じ合っていても、普段は直子は喪奈美としてふるまわざるえないわけで..
当然、生きていくうえでの限界は生じます。
嫉妬もあります。

直子は、喪奈美として生き、２度目の人生を歩みながら人との出会いがあるし、
同様に、平介も、人生を歩む上で、人との出会いがあるわけである。

それぞれに言い知れぬ深くて悲しい葛藤があるんだけど
それは、お互いが相手の事を想うからこそのことである。

だから、二人は、
それぞれが相手のためを想い切なく悲しい決断をするわけだけど、

その辺が、今の自分の心境に深く突き刺さったんだな。

自分には出来なかったことだからね...

最近のことだけど..
自分は、自分だけのことしか考えられず、
相手を好きな気持ちや自分の寂しさなどの感情だけで動き、
結果的に、ある人を深く深く傷つけてしまった。

そんな自責の念や自らの葛藤が、
映画の中で描かれている内容とちょっと重なってしまった。

言葉や文章では、
　”相手の為を想い”
って
言ったり書いたりできても、
実際にやる事は本当に難しいし辛い事だよね。

もし自分にかけがえのない大事な存在が出来たとき、
平介や直子のように、相手の事を想っての選択が出来るのか..
なーんて
ふと、考えてしまう。
考える事と行動する事は、全然違うからね。

正直、人を好きになる事に恐怖感を感じているのが今の自分...
そして、
今、そのほかの事に、なにもやる気が起きず、前に進めていない。
この状況を抜け出すには何が必要なのだろう..
早く、前を向いて次に進まないとな。
頑張らなきゃな。