さて、STY(静岡to山梨)2018は60キロ地点となるA3本栖湖エイドステーションにて、リタイアと相成りました。心が折れたところから建て直すことが出来ず、練習不足の成果が遺憾無く発揮されたリタイアでした。

富士北麓駐車場からの霊峰富士。晴天だけど気温が高くない、絶好のコンディションでのレースになりました。
簡単に振り返りを。。
【大会概要】※HPより
大会名を「ウルトラトレイル・マウントフジ(英名=ULTRA-TRAIL Mt. FUJI)」と称します。競技は富士山麓を巡る「UTMF=ウルトラトレイル・マウントフジ」と、半周する「STY=静岡から山梨(英名=SHIZUOKA To YAMANASHI)」のふたつがあります。
【STY概要】
STY (静岡から山梨)
日 時 4月27日(金) 12時 スタート
距 離 約92km
累積標高差 約4,100m
制限時間 20時間
募 集 1,000人
スタート 静岡県富士市 富士山こどもの国
フィニッシュ 山梨県富士河口湖町 大池公園
【スタート前】
前日4/26(木)は22時に仕事を上がり睡眠優先で24時には就寝。
当日は朝3時に起床。キッチリ3時間睡眠を確保。とりあえず、荷物を愛車のデリカD5に乗せて、3時半に出発。忘れ物無し!
途中、セブンイレブンでカツ丼、親子丼、おにぎり5こ、りんごなどを購入。スタート迄に全て消費。エネルギー摂取も順調!
自宅からゴール地点の河口湖(富士北麓駐車場)に向かいます。富士北麓駐車場には6時前に到着。荷物を纏めて6:45発の大会バスにのりかえ、スタート地点富士山こどもの国へ。スタート前からハードスケジュール!レースは既に始まっています。

バス停からも富士山が見える。


スタート会場の富士山こどもの国。モニュメントが設置されて大会を盛り上げます。


マルシェで富士宮焼きそばと富士山ひららを食す。
→失敗だった。富士宮焼きそばは麓エイドステーションまで温存しておくべきだった。。。


協賛企業も他の大会とは桁違い!出店ブースも沢山。
ここで、アクシデント。トレイルを92キロ走ろうとしている選手が、舗装路の段差で蹴躓き右膝と左足首を強打。。幸先悪い。
→レース中は一切気にならず。


鏑木実行委員長や、三浦雄一郎さんらの挨拶後、いよいよスタートです。

【スタート~WA粟倉~A1富士宮までの出来事】



林道をひた走る!

富士山はどこからでも見える感じでした。

スタートから粟倉までは15キロかけて標高を300m下げます。無理のないペースで1時間半程で到着。順調。


渋滞箇所あり。でも、すぐに解消。



東京電力の送電線の下のトレイルを進む。コースマップの印象よりもアップダウンがあった。

こんなところも通りすぎる。

22キロ地点のA1富士宮に到着。若干疲れたもののほぼ下り基調ということもあり順調。22キロを約2時間半で来た。
富士宮のエイドステーションはまだ序盤ということもあり簡素なもの。水分補給とバナナ2切れとクリームパン・アンパンを4つほど頂いて出発。次のエイドステーションは28キロ先のA2麓。水は2.5リットル持ちます。→暑くなかったから、十分だった。
【A1富士宮~A2麓までの出来事】
A1麓から一つ目にして最大の登り、天子ヶ岳の登山口まで、8キロの下り基調。

A1を出発。まだ、レースは始まっていない。

川を渡るとレースが始まります。何故だろう、富士山に暗雲が立ち込めています。このあとのレース展開を示唆しているようです(涙)。

30キロ地点の天子ヶ岳の登山口。16時から登り始めます。

標高500mから1330mまで約800mを一気に上ります。天気が良かったこともあり路面は概ねドライで非常に走りやすい。黒土が多かったため、ウエット時はドロドロでどーしよーもないでしょう。序盤戦ということもあり、余力は十分。

ほぼ1時間半をかけて17:30頃に天子ヶ岳1330mに到着。この辺りで3時間後にスタートしたUTMFの選手がチラホラ。パウカペル、ディランボーマン、サンゲシェルパ、大瀬和文、セバスチャンセニョー、奥宮俊佑。有名選手の本気の走りを見れました。

天子ヶ岳山頂付近はガスってた。念のため、天子ヶ岳からヘッドライトと腰ライトを装着。

で、30分後の18:00に長者ヶ岳1335mに到着。順調。疲れてるけどとても順調。

熊森山には19:40に到着。案外時間がかかった。。。ただし、手元の完走タイムスケジュールよりは早く焦りは無し。

熊森山を下った舗装路の入口から。最大の難所をまずは乗り切った。で、街の夜景をパチリ。ボランティアのお姉さんたちが応援してくれた!
さあ、ここ41km地点からは舗装路の下り。A2麓エイドステーションまで約9キロ。20:15位に出発。キロ7分で流せば21:30頃には到着出来そう。膝回りに少しづつ違和感が増してきたので、入念なストレッチをしてから再スタート。この辺りからは夜間走行になり写真無し。まずは5km程の舗装路の下りをひた走る。悪くない。で、下りきったところでほぼフラットな舗装路を進む。残り3キロほどで急なブレーキ。。。補給不足ですが、次のエイドが近いため補給は特にせず。→失敗。タイム的には+10分ほどでA2麓に到着するも、この補給漏れで体力だけでなく気力も失った。。。


盛況なA2麓。ミニ富士宮焼きそば2つ、コーヒーを補給。足りなかった。。。あんなに楽しみにしていた富士宮焼きそば、ミニサイズで2つは少なすぎ。。。なにやってんだよー。おれ。大量にあったのにオレンジもバナナも補給せず。休みたかったので、10分だけカイロプラティックブースで施術頂くも、マッサージではないので、膝痛には効果無し。結局、40分ほどエイドに滞在し、出発。

【A2麓~A3本栖湖までの出来事】
さて、A2は808m、A3は943m。途中で端足峠(1260m位)がある位で、道中はフラット区間が多く、距離も10キロで繋ぎ区間(ボーナス区間)と認識してました。また、制限時間も全く気にしてなかった。ところが、A2麓エイドで別のランナーから「制限時間がヤバい。端足峠、ヤバいらしい」という情報を聞き、心乱れる。。。豆腐メンタル!過去の完走レース、飛騨高山100kや信越五岳110kでは、ここで気持ちを切らさず、諦めず走りきったけど、今回は。。。
とりあえず、エイドを出ると走りやすいトレイルを進みます。エイドを出て5.6kで猛烈に寝転びたくなってきました。眠気というよりも疲れたから休みたいという感じで。でも、我慢しながら、「寝転んだらレース終わりそーだなー」と思い走っていると、コース脇に心地良さそうな芝生が。で、ザックを枕にゴロり。最高に気持ち良かった。満月で寒くも暑くもなく、富士山も見えてる。レースのレギュレーションでコース上での睡眠は禁じられているので、時間としては約10分の小休止。リタイアするにしてもしないにしても、A3本栖湖までは行かなければいけないので、取り敢えず、再スタート。まだ、完全に諦めたわけではない。端足峠への登りの手前では、唯一のトレラン友のTさん(UTMF出場)が後ろから声をかけてくれました。55キロで三時間の時間差を埋められた!さすがだね。完走できてたら、間違いなく転機になったポイント。このままTさんペースで端足峠まで約300mを上ります。早い!STY選手をガンガンかわします。でも、端足峠、思ったより、頂上が遠かった。。。1220m付近でTさんにお別れしてゴロリ。10分休憩。頂上まであとたったの40mだったのにー!で、頂上でも、ゴロリ。10分休憩。このあとの、3キロの下りをチンタラ走って、A3本栖湖エイドに到着。下りながら、リタイアを決めました。

疲れはてて写真はこれで終わり。
【リタイア後】
1時にリタイア宣言し、エイドで一休み。なにも食べたくなかったので温かいお茶のみ補給。2時の回収バスでゴールの河口湖へ。3時前に河口湖に到着して、スタート地点で預けたバックを回収。愛車デリカD5の待つ北麓駐車場への巡回バスが1時間後ということで、3000円を払ってタクシーで駐車場まで戻る。仕方なし。途中でローソンで弁当購入。車で1時間半仮眠して、帰宅。リタイア後の動きが我ながらスムース。寂しい。。。
【リタイアの原因】
・練習不足。3月4月の走行距離はあわせて35~40キロ。
・左足首の捻挫クセにより、下りが怖くなってしまった。数少ない危険箇所走行も実は少し怖かった。山中での開催になるトレラン大会である以上仕方ないけど、個人的な好みとしては危険箇所は走りたくないな。←じゃあ、近所の公園を走れ!と言われればその通り。。

STY、完敗でした。
リタイアして間もないけど、来年リベンジしたい。次回は信越五岳100マイル。今度はしっかり準備したい。
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