随想録 ー而今ー

 而今は、「にこん」と読みます。
 今の瞬間を精一杯生きるということを意味する言葉です。
 

第647号 (続々)「氣」について

2018年03月06日 | 最近感じること

 再々、「氣」についてです。
かねてより、合氣道の「氣」とは何か、ということが氣になり、これまでも、いろいろと調べてきました。
 一時期、「氣」という関連から、以前に、中国発祥の気功について調べたことがあります。
中国での気功は、主に体内に「気」を循環させ「気」の質やコントロールする能力を高める内気功が主体であったため、体得できるまでには至らずに終っていました。
 最近になって、日本発祥の外気功の一つに、臼井式レイキというものがあるのを知りました。
外気功とは、体外から「良い氣」のエネルギーを体内に入れ、身体に合わない「悪い氣」を体外に排出させるなど「氣」の交換を行う方法で、結果として、患部等を癒やす等のヒーリング効果があると言われています。
 日本では、気功について、格闘技の鍛練法としての「武術気功」と、病気の治療や健康維持のための「医療気功,健康気功」という分類法があるようで、臼井式レイキは、健康気功の分野であるため、武術気功の合氣道とは、「氣」といっても、また違うだろうと思っていました。
しかし、いろいろと臼井式レイキのことを知っていくと、合氣道と臼井式レイキに共通点があることが分かってきました。
 合氣道の開祖 植芝盛平大先生は、人間の体の中には小宇宙があり、人間は大自然に生かされているということを知り、大自然である大宇宙と一つになることと教えられ、その境地は、安心立命の境地であると言われています。
不思議な事に、臼井式レイキ法の肇祖(臼井式レイキでは創設者を肇祖と呼ぶようです) 臼井甕男氏の教えに、「宇宙即我 我即宇宙」という言葉があり、その目指すところは、安心立命の境地に達することとありました。
 また、開祖 植芝盛平大先生は、綾部での修行の過程で、「黄金の光に全身が包まれ宇宙と一体化する」という黄金体験を遭遇されたと伝えられています。
臼井甕男氏も伝承によれば、鞍馬山にこもり絶食を行った際、深夜に脳天を貫く雷のような衝撃を受けて失神し、目覚めたという同じような黄金伝説があります。
 こういう共通点があることから、高い山に登るのに上り道がいろいろあるように、筆者にとっては、臼井式レイキを通して、安心立命の境地を垣間見ることができれば、自分の合氣道もまた変わることができるのではと仮定しています。

 合氣道の稽古に求めるものは、人それぞれでいいと思っていますが、「氣」について、知りたいという方があれば、レイキは、一般には、心身を治療する技法(ヒーリング)と認識されているていますので、一度、レイキを体験されるのもいいかもしれないと思っています。
人によっては、癒やし効果が味わえるかもしれません。
(人によってはというのは、「氣」を感じないという人には、何も感じないかもしれませんのでご了承下さい。)

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