最後の変身で「でゅわっ」言うかと思った話。
セブンが覚醒したらジンの意識が失われる、と言う煽り
が弱い上に最後あっさりジンが復活したのは流石にどう
かと思うけど、展開としてはあくまで旧セブンと繋げる、と
言う縛りの中ではまあ無難なオチだったと思う。
あの世界は遅かれ早かれまた他のエイリアンに支配され
そうだけど、セブン的にはこっちの世界に来なきゃ知った
こっちゃ無いのだろうし。
セブンが地下の蜘蛛エイリアンの群れにアイスラッガー
→ワイドショットをかますシーンは良かった。
ケイとエスの会話シーンは意図はわかるが恐ろしくスベっ
てた。
そして最後のダンとアンヌは完全に蛇足。
アレをファンサービスと思っているならファンは舐められ
すぎだ。あえて何かやるならライブラリ映像からダンを
探すウルトラ警備隊の下へダンがやってくるシーンを引っ
張ってくる、とかのがまだマシかと。
総評。
最後のオチ含めて、あえてウルトラでやる意味を感じない
シリーズであったなあ。まあ、ソレでないと企画が通らない
と言えばそれまでだし、放置しても許されるオリジナルセブ
ン(こう書くとガン×ソードみたいだ)との繋がりをちゃんと
描く辺りは誠実、つーか律儀ではあるのだが。
総じて野心作であったと思うし、スタッフの真面目さも伝
わったのだが、目指しているモノの高さにシナリオ・演出
全てが届いてなかったコトへの歯がゆさを感じ続けたシリー
ズであった。繰り返しになるがスタッフの真面目さを感じる
だけに余計に。
後、全12話なのに構成的に似たネタが多かったのはマイ
ナスかなあ。通して見ると構成上必要な1・10・11・12話
以外は各脚本家に自由に書かせた結果、ぽいけど。
方向性は決して間違ってなかったが惜しくも力及ばなかった、
良い意味でのB級SF、てトコロか。
後番は・・・コレ、時間帯間違ってないか?
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支配者達も一カ所に固まりすぎだろうと、
世界中に散らばっておけば良かったのにとか。
まあそう言うツッコミはともかく
繋げなければセブンである意味がないと分かってても
精々匂わせるだけにして欲しかったと思いました。
セブンXの世界が先行き暗すぎて心配です。
DEUS所か政府?も無くなって赤い巨人もいなくなって。
それでもハッキリとやっちゃう愚直さ、てのはキライ
では無いですが。
>セブンXの世界が先行き暗すぎて
まあ、最初からあの世界滅んでも良いよね、と思える
位希望の無い世界ではあったんでどう落としても先行き
明るくはならないからねえ。
緩やかに支配されていたあの世界の閉塞感を打ち破る
コトによるジンたち主要キャラのミニマムな視点での
希望、ソレは脆いモノなのだけど今はソレで良いじゃ
ない、て辺りが(この展開では)妥当じゃないかなあ、と思うし、スタッフもその辺は自覚してると思うよ。
・・つーか、アレだ、「ストレンジドーン」を思い
出した。
アレは本来交わるコトの無い二つの世界が交わった
その一瞬を切り取ったモノで、ラストで主役二人が
元の世界に帰った後は知ったこっちゃない、て構成
だったしなあ。そう言う点では本作に通じるモノが
あるかと。