今日の「舞-HiME」19話。

ああっ、もうっ！

勘弁してください、この欝展開！

支えているよーでいて、実は依存していた巧海に
三行半を叩き付けられ（実際には巧海の親離れな
ワケですけど）、鉄板と思われた命との関係も
崩れ（この原因となった事件、雪之も命も、そして
舞衣も悪くはないんですよね）、そして楯のコトが
本当に好きだったコトに気付いた時には既に遅く、と
徹底的に舞衣が追い詰められます。

更に最後、寝ている巧海の病室のカーテンに奈緒の影が
映る辺り、次回巧海を人質に取られるという状況の下
奈緒との対決は避けられなくなるワケで。
コレがどういう結末になろうとも舞衣の心にまた傷が
出来るのは確実と思われ。
（たとえ誰も倒されなくとも戦わなければならないという
現実、そしてソレに弟が巻き込まれたという現実は戦い
そのものを嫌う彼女の精神にはそれだけでダメージを与えますから）


もう何か、見ていていたたまれなくなるばかりですよ。

・・いや、欝禁止、とか言うワケではないのですよ。
ただ、何つーかな。説得力、と言うとちょっと違うかも知れないけど、
見ていて「なるべくしてこうなった」と納得させられるモノなら
良いんですけど、どう見ても話の都合上いたずらに追い詰めているだけ、
なんですよね。

そしてコレは本作のみならず最近のアニメに良く見られるコトだと
思います（前期の「うた∽かた」が典型。今期の「JINKI:EXTEND」も
その類）。
ただ追い詰め、不幸にするだけが「悲劇」ではありませんし、
そういう追い詰め方では最後に逆転したとしても決してカタルシスを得る
コトはない、と言うコトを作り手はもっと考えて欲しいモノであります。
（先刻挙げた「うた∽かた」に至っては逆転すら放棄したワケで、そうなると
問題外なワケですけど）


しかし・・こうして見ると前回なつきと奈緒の血の気の多さを利用したり
今回雪之と舞衣の精神面の弱さにつけ込んだり、と小物の割には
石上はHiMEをよく把握した策を講じてくるな、と感心する反面、
こんなヤツに簡単に躍らされるHiMEたちが悲しくもあります。


後は・・・

・碧ちゃん、二三さんに完敗。
戦闘シーンが描かれなかったのは何かの伏線か、単なる手抜きか（苦笑）
まあ、現時点で総合力ではNo.1である碧ちゃんを圧倒した（しかも本気は
出してない様子）二三さんがHiMEなのか理事長のチャイルドなのか
はたまた別の存在なのかが明示されなかった、つーのはやっぱり今後の
ポイントになるのかなぁ・・。


・楯の過去。・・・これで詩帆とくっついてなかった、つーだけで
楯の本心はわかるってモノで、武田センパイの指摘は非常に正しいと
思います。・・流石なつき一筋はダテじゃない。

・遥と雪之。やっぱこのままじゃ遥消滅確定だよな・・・。

・巧海と晶。
晶くんの萌えキャラっぷりがたまりません（爆）
ノーマルカップリングだけど見た目はBL、というどちらにも対応の
見事なカップルですよ、ハイ（笑）

ただその後HiMEとバレてしまったのがなぁ・・・。
HiMEとバレてない、どころか男と思われている時点で完全に
ノーマーク、忍びの能力と合わせれば全員の寝首を掻くコトすら可能
だっただけに、あそこでのエレメント発動はちょっと軽率だったかな、と。

・・まあ、コレも舞衣を追い詰める手段の一つに過ぎないんですけど。

・会長となつき。百合百合モード、でーす（爆）
いやでも、あんな無防備な寝顔見せられたら、なあ！！
そしてここでのなつきの静留及び武田への対応を見ると、
どーやら大切な人を「作らない」よーにし始めている風にも
見えますが、はてさて・・・。


・命と神埼。
言葉だけだとフツーのアドバイスなんだけど、顔と声が
胡散臭すぎ（笑）ここまであからさまだとミスリードにも
思えてくるけど、最後にヒメボシを見上げた辺り、やっぱり
そのまんま、なんでしょーね。。

（例えば命の兄の肉体を「コクヨウのキミ」の魂の依り代としており、
コクヨウが目覚めるまでの仮初めの人格として神崎の人格や記憶が
あった、そして目覚め始めたコクヨウノキミが戦いを早く終わらせる為
命をけしかけた、とか？）


・海岸での対決。
先刻も書いたけど、雪之も命も「大切な人」を守りたい、それだけなので
決して責められないんですよね。
そんな命に怒った舞衣が悪いか、つーと・・・理屈では決して悪くはないとは
思うんですけど、やっぱり言いすぎではあると思うし、何より彼女自身にこの状況に対して
どうするのか、つーモノが無い、ただ「戦いはイヤ」と言ってるだけ、つーのが
印象を悪くしているな、と。

例えば雪之や命のよーに「大切な人を守りたい」という純粋な思いであるとか、
奈緒のよーに「やるならやるよ」的直情型発想や「一番地の好きにはさせたくない」
というなつきのよーな個人的事情もなく、かと言って碧ちゃんのように戦わずして
回避できないか模索するワケでもなく・・・結局何もしないまま次々と大事なモノを
なくしていき、追い詰められていく・・・・舞衣の自業自得、とするには
余りに酷過ぎますし、その辺が最初に書いた話に繋がっていくのですよ。


・・つーか、ここの能登は贔屓目抜きにしても「巧い」と思ったんですが。
技量というよりは、こう生々しさとか、そんな感じが。


・楯と詩帆と舞衣。
・・・詩帆恐すぎ（汗）
つーか、個人的には詩帆がHiME（まだ確定ではないですが）でない
状況でコレをやって欲しかったな、と思うのですよ。


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