今日のブログ 明日のグラブロ
前回のブラウブロ!
 



最後の最後で能登かよ、な話。

いや、エピローグの一番グッと来るトコロなのに
思わず吹き出した、つーか能登フリークのオレでも
空気読め、とか思っちゃったし。
何つーか、能登の一声で試合を決められる破壊力が
ここでは裏目に出た、まあ能登ではなくココに入れ
ちゃった制作サイドの問題なんだけどさ。

まあ、今回のEDはビックリマン2000方式(*)で
キャストチェックが難しいからわかりやすいのは
有り難くはあるんだけど。


で、話戻って。
セイバーVS金ビカ、士郎VS神父のラストバトルは
最後だけあって作画・演出とも文句無しの出来で
非常に満足いく映像になっていました。
まあ、原作やった時から主人公サイドが絶対防御とか
出しちゃうのはインチキだな、とは思ってたんだけど、
アニメに関しては映像とキャストの力で押し切れた、
と思う。

そしてセイバーとの別れ。
文字演出は良いと思うんだけど、原作がノベルゲー
だけにココで文字に頼っちゃうのは何となく原作に
対する敗北宣言ぽくも見えた。


で、エピローグ。暴走する藤ねえや雑巾がけですっ
転ぶイリヤなどのコミカル描写は良かったけど、こう
して見ると桜がなあ、半端しちゃったなあ、と。

後、オレは原作やった時最後に現代に転生したセイバー
が士郎と再会する「ふしぎ遊戯」エンド(川澄で
ジェネオンだから「神無月の巫女」エンドか(苦笑))
を想像していたんよね。
まあ、こういう結末もありなんだけど、「月姫」も
そうであった(まあ、アニメしか見てないんでアレ
だけど(汗))から、奈須きのこの趣味であるの
かな、とかは思った。


総評。
まあ、何だかんだで終わってみればそれなりに満足は
してますよ。
途中で原作をやったお陰で本作がアニメでやるには
難易度の高い作品である、と言うのもわかったし。
それでももっと巧くやれたんじゃないか、と言う気持ち
が消えないのもまた事実ですが。

まあ、一番の問題は尺の絶対的な不足なんだけど、
元々本作って特にセイバールートは根っ子の部分で
少年漫画論法であり、それは即ち多分に御都合展開をも
含んでるワケで。
ソレを原作の場合内面描写をはじめとしたテキスト量
とパラレルな三つのルートを辿るコトで全てが補完
されると言う構成によって説得力を持たせているん
だけど、アニメではそれをそのまま行えない。
尺不足を抜きにしてもナレーションやモノローグを
増やすのは説明調になりテンポが損なわれるし
(涼宮ハルヒみたいなのは特殊な例)、例えば三つの
ルートを1クールずつやったとして全ての話が消化
不良に終わる可能性もある(「ひぐらし」はコレを
やってるみたいだけど、巧くいってるの?)、つーか
HeavensFeel編はTV向きじゃなさすぎるし。
だからFate編をベースに再構成する、と言う判断は
間違ってはいないんだけど、ソレが巧くない、別ルート
のイベントを挿入して繋げただけになっちゃってるのが
どうにもな、と。
例えばキャスターに桜をさらわせてキャスター一派
の見せ場を作ると同時に凛桜のネタバラシを行う、
と言うのはアリだと思うんですよ。ただ、コレが全体
の流れに還元されない、桜に対するフォローがまるで
成されてないんで「これなら思わせぶりのままで
良いじゃん」となっちゃうワケで。
また、ただでさえ内面描写がごっそり削られて無鉄砲
なバカのイメージが強まってしまった士郎がルート
混合によるピンチの増加でますます学習能力ゼロの
迂闊さんになってしまう、と言う弊害も生じたと思う。
だから再構成するのであれば第4ルートをつくる位
思い切った構成が必要だったんじゃないかと。

・・で、このようにシナリオ面での説得力が得られ
にくいアニメ版がどうすべきだったか、と言うとやはり
映像の力で押し切る、魅せる、良くわからんし展開
ムチャクチャだけど何か凄ぇ、カッコ良ぇ、燃える、
泣ける、と思わせるべきだったんじゃないかと。
今回やアーチャー退場回のように。

・・・まあ、ここにアーチャーVSバーサーカーと言う
本筋から見れば削っても問題ないバトルが入ってる
のがちょっと力の入れどこを間違えちゃってる感
バキバキなワケなんだけど、さ(苦笑)

一言で言っちゃえば「勿体無い」になるかなあ。
良い意味でもっとバカ、で良かったんじゃないか。


(*)
スタッフ・キャストの区別無く作品に関わった全ての
人を50音順にクレジットする方式。オレがはじめて
見たのが「ビックリマン2000」の最終話だったので
勝手にこう呼んでいる。
山口カントクは「ヤミと帽子と本の旅人」でも同じ
コトやってたんで拘りがあるのだろう。
オレも個人的に好きなパターンである。


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[検索用]Fate/stay night フェイト/ステイナイト TYPE-MOON

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コメント
 
 
 
能登の男キャラってこれとふもっふ以外に何かあったかな? (スカイ)
2006-06-23 16:18:18
>桜がなあ

桜の出番が少ないと言うのは禁句なのだろうか、と考えていた今日この頃w

あと、桜と凛の関係がさっぱり分からない…。(原作補完すべきか



>尺の絶対的な不足

これに関しては友達から、2クールじゃ絶対終わらないと聞かされていたんでそういう評価が出てくることは予想済みでした。

尺くらい十分欲しいものですね。

自分は半分の月がのぼる空以来、ずっとそんなこと思っていますが。

ちなみに、いぬかみっ!が2クール(全26話)という情報を見たとき、「珍しく分かってる尺だな」と思ったもんですよ。

「原作の長さがたまたま26話に丁度良いだけだろ」とか言われそうですが、いぬかみ8巻=26話 半月4巻+5巻ラスト=6話という時点でおかしいと思ってしまう訳で…(苦笑

最も、予算とかの関係で一筋縄ではいかないのでしょうけど…。



>ビックリマン2000方式

自分が見たアニメではこういうの初めてだったんで、ここを見てあのスタッフロールがそういう形式だったということを初めて知りました。



Fateは分からないことだらけでしたが、結構満足してますw

戦闘シーンも結構格好良かったし。(最終話もやっぱり凄かった

士郎の治癒能力が異様に高いことの説明もありましたし。(実はこれが一番の疑問だった

アニメ見てて、原作もやってみたいなと思いましたし。

てか、分からないなら原作やれっていう話なんでしょうかw

で、原作をやってアニメを思い出して不満に思うというパターンに…(苦笑



って、また中身の少ない感想だ…orz

何処をどうすれば良かった、とか分かる立場じゃないしなぁ…。(´・ω・`)ショボーン
 
 
 
>能登の男キャラ (ともえ)
2006-06-27 17:55:46
大きい役だと「GIRLSブラボー」の主人公かな。

細かい仕事の多い人なんでチョイ役とかではまだ

ありそうですが。

個人的に少年役の適正自体はある方だと思います。



>桜と凛



一応推察できるネタは入ってるちゃ入ってるん

ですけど・・・原作を知らないと難易度は高い

よなあ。





>ビックリマン2000方式



因みにこの呼称を使ってるのはオレ位なんで

他所で使っても通じないかと(苦笑)

・・・いや、イロイロ感想サイト見たけど

何処も触れてないのよ。とほー。



>アニメ見てて、原作もやってみたいなと思いましたし。



興味を持たれたのであればやってみる価値は

あると思います。



・声なしえろありのPC版

・声ありえろなしのPS2版



かはお好みで。
 
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