HBD in Liaodong Peninsula

中国と日本のぶらぶら街歩き日記です。2024年5月からは東京から発信します

空の上のご褒美 - ベストヒットUSAタイムマシンスペシャル

2018-12-25 | 暮らす
今年は忙しい年でした。

人生で最も働いた年になりました。

朝から深夜まで職場に籠もり、食事時間の確保にも苦労するほどでした。

いつのまにか夏が終わり、秋も過ぎ、気がついたら年末になっていました。

海外出張が8回ありましたが、このうち6回が中国、1回が香港でした。
出張での役割は、たいてい気を使うお偉方のサポートです。
毎回重い荷物も運ぶので、心身ともに困憊します。

大連でゆったりと暮らしていた頃が夢のようです。

いいことばかりではありませんね。
そういう年もあるでしょう。

そんな出張での密かな楽しみといえば、用務が終わった後、復路の機内で楽しむエンタテインメントと食事です。
ここばかりはネクタイを外し、リラックスします。
僕だけではないと思います。

ANA国際線には、ANAプレゼンツ・ベストヒットUSAタイムマシン・スペシャルというプログラムがあります。とても気に入っています。



80年代の懐かしい洋楽ヒットのPVを小林克也のナビゲートで振り返ります。

ベストヒットUSAは洋楽に目覚めた中学高校の頃の僕にはバイブルのような番組でした。

当時は音楽に触れることができる手段が限られていましたし、レコードを買う小遣いもありません。ひたすらラジオでエアチェックして繰り返し聞きました。
そんな中、アーティストの映像を見ることができるのはこの番組だけでした。

小林克也は、ずっと洋楽を教えてくれる先生であり、憧れの存在でした。

小林克也のテンポのよい軽快な語り口は、77歳となる今でも健在で、ヒット曲の誕生秘話を丁寧に紐解いていきます。

長年親しんできたあの曲にはこんなストーリーがあったのか、ということを知り、曲に新たな命が吹き込まれたように違う魅力を放ちます。

ナビゲーターが小林克也でなかったら、こういう受け止め方にならないと思います。

番組は60分ぐらいなので、たいてい飲みながら2回は観ます。



大音量で聴きたいので、イヤホンは自前のカナル型を使います。

ずっと続けてほしいプログラムです。
ANAはこのプログラムの総集編にしてDVDにしてくれないものでしょうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旅順 旧朝鮮銀行旅順支店

2018-12-15 | 旅順を歩く
旅順旧市街にある旧朝鮮銀行旅順支店です。

1917年の建築とされています。





竣工から100年を超える老建築です。

正面の丸みと4本の四角いオーダーがいい感じで大正レトロの雰囲気を感じさせます。

この手の間口の幅が狭い建物は、坂道の多い大連や旅順ではよく見かけます。
見た目はスマートですが、勤務する行員とすれば、些か使い勝手が悪い建物だったかもしれません。

記録によると、朝鮮銀行旅順支店は、1919年、横浜正金銀行が満洲で発行した金券を引継ぐ形で出張所として設立されたようです。

すなわち、この建物は、当初は横浜正金銀行の旅順での拠点として建設されたと思われます。



こんな古写真があります。
改装を経て面構えが変わっていますが、同じ建物です。
この写真は、正金銀行時代です。

朝鮮銀行旅順出張所は、1929年に支店に昇格します。

朝鮮銀行は終戦後に解体されましたので、旅順で業務を行ったのは26年間というということになります。

そんな短期間でしたが、朝鮮銀行は日本が設立した中央銀行として軍事行動と結びつき、東アジアで円の通貨圏を構築し、財政力が乏しかった日本の戦費調達を行い、存在感を発揮しました。

終戦前には朝鮮で24店、旧満州に26店、シベリアに8店、中国関内に40店、本土に8店、ニューヨークとロンドンにもそれぞれ拠点を置き、東アジア一帯に営業網を整備しました。

この旧旅順支店は、戦後も銀行として利用され続けてきたようです。
現在は中国商工銀行旅順支行として活躍しています。



中国工商銀行が設置した歴史建築のプレートが掲げられています。

ところで、今回の写真は、僕の研究仲間である「東東京うさぎのモヒー」さんから提供して頂いたものです。

モヒーさんの取材時期は2018年11月です。

モヒーさんは東京在住ですが、若いながらも旧満州や旧租借地に対する探求意欲と獲物を探し当てる優れた嗅覚を持つ満洲ハンターです。

頻繁に旧満州に通って新しい発見をしてくれています。中国の駐在経験があるわけでもないのに、大したものです。

今後、モヒーさんの研究記録を拝借して、ときどきこの日記でご紹介します。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北京 北京ダックの名店「大董」

2018-12-05 | たべる
先日の北京出張の際、北京ダックの名店として名高い「大董」を訪れる機会がありました。


市内にいくつかある店舗のうち、訪れた工体店は旗艦店だそうです。

ライトアップされて幻想的な佇まいです。


可愛らしいダックの箸置きです。


こんがりと焼かれたダックが手際良く捌かれていきます。







さすがの味わいです。

大董は1985年の創業だそうです。消長の激しい中国では老舗に数えられるでしょう。

出張はいつも大変な思いをしますが、たまにはいいこともあるものです。




コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする