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Greece Travelogues 童女のようにはしゃいだギリシャ旅行記 3/7

2010年01月03日 | 読書
3. デルフィの丘目指して

・綿工場へ立ち寄り、和子、マットが安いからと荷物になるのに買い込む。織機はブラザーとか大和(大阪のメーカー)あり、さすがに豊田織機はなし。
・メテオラで一番(添乗の小野さん)というタベルナ:KIPOSで食事。大倉さん、杉田夫妻と同席。妻に袖を引かれつつもウーゾとなり、少々酩酊。コスタスさんと3人で記念写真。
・デルフィの丘目指して山岳地帯を230キロ、バスツアー。マリアさんの古代ギリシャ史、又はギリシャ神話の話が大学の講義を聞いているような錯覚に陥る。
・山岳地帯からペロポネソス半島の見渡せる海岸線に出てきて、喫茶店で休憩。燦々と降り注ぐ太陽の白光のなか、見事な濃いピンクのブーゲンビリアの横伸びの大樹。
・バスは山腹を何回となくS字状道路をターンして巨鳥が舞い降りるかのようにデルフィの丘へ到達。
・デルフィの丘からの前方の眺めは、かなたにペロポネス半島との海峡、コリントス湾へ続く峡谷を見下ろすことになる。そして、背後に重量感溢れる巨大な荒々しい岩山がせまり、そこには時間と歴史を堰き止められたままの異様な静寂が貼り付いているかのようであった。
・陽が落ち夕映えの中、とはいえ8時ごろだったと思う、ホテル:ZEUS着。フロントで振り返ればホテルの前に<ΔΙΟΝYSOS>というタベルナ発見。ディオニソスと言えば、オリンポス山の主神ゼウスの息子で、酒の神! 和子に、店の前で記念写真を一枚撮らせる。店はガラガラ、10時過ぎにならないと人は出てこないとか。
・夕食後、ホテルのカウンターで大倉さん、杉田夫妻と落ち合い、メタクサ(ギリシャの最高級ブランデー?)の七つ星を2杯飲む。
・翌日、デルフィの丘で、考古学博物館見学。BCという時代が日本のどの時代なのか、比較して物事を認識するのが常道とすれば、絶対値としてそのものだけを受容する方法もありえるだろうが、当方に準備が出来ていない場合はかすり傷の様にして過ぎ去っていくだけなのだろう。気がつかずに失われているものは無限だ! 知らぬものの総量は計り知れない。また、それでいいのだろう。
・デルフィの遺跡、アポロンの神殿、円形石柱が丘の斜面に立ち、糸杉が寄り添う。中腹に長方形の競技場あり。一頭立ての馬車に乗った戦士たちが砂ぼこり利を立ち上げて走り回り、観客の歓声が宙にそのまま張り付いているかのような2000年余の静寂。
・港に出て、フェリーでペロポネソス半島に渡り、海岸線を250キロほどコリントスへ向けてまっしぐら。遅い昼食を<AGAMEMNON>でスブラキ! 店を出て、タバコを探し回るも見当たらず、人影の見えない奇妙な静謐さ溢れる街路・・・・・・・
・シュリーマンが掘り出したミケーネ遺跡(遺跡の裏山にかかっていた小さな白い雲! )とアガメムノンの墓を見学。<ライオンの門>で記念写真。
・帰路、土産物屋にバスごと連れ込まれ、和子は安い宝石を3点ほど購入。(自分用か、誰かに上げるのか?)
・ナフプリオン(ギリシャの元首都)への途上、マリアさん、突然ヘンリー・ミラー(米国の作家)の『マルシーの巨像』(ミラーのギリシャ旅行記)のことを話し出す。ナフプリオンについて書かれているところも、ミラー特有の誇張があるという理解のようであった。同行者に尋ねられて、新潮社からオレンジ色の装丁の翻訳全集が出ていることを囁いた。
(帰国後、我が家のその本を手に取り、驚愕。ミラーは1939年(私が生まれたのは1941年)ギリシャに居たのだし、この日本語の翻訳全集が出版されたのが1966年10月、私が読んだのが1966年11月、ということは30年前に読んでいたのだ。ほとんど忘れていた。)
・ナフプリオンのホテル:ディオスコーリに夜遅く到着。今回の旅の最低ランクのホテル。バスタブがなく、洗面所のコーナーに粗末で不潔なシャワー設備あり。学生の集団がチェック・インしたあとは、湯も出なくなった。泊まりだけだと、14,000ドラクマ(7,000円)の由、メッセージが扉裏に貼ってある。
・夕食後、杉田夫妻と散歩に出る。他の人たちも表に出ていて店を冷やかしている。値引きを粘って13万円のブレスレッドを買いし女人あり。夜半11時ごろであったが、大理石を敷き詰めた広場(小学校の校庭の半分ぐらいの広さで周りに木々が茂り、レストランのテーブルとイスが出ている)で、子供たちが犬とサッカーに興じていた。と、わざわざ言うのも、その犬がサッカーボウルをくわえて逃げ回るので、そうさせまいと子供たちがボウルを回すわけだ。その喧騒の中を、超小型三輪車(電池式か?)を歩行速度程度のスピードで運転して、超然と走り回る5歳ほどの男の子有り。
・同行の大学生に通訳してもらい、5、6人一緒に広場に出ていた店でグリース・コーヒーを所望。ナフプリオンの夜は真夜中になるのに、人々はゆっくり・のんびり、まるで時間など無きがごとくに。・・・・・・・時間は本来止まっているものなのかもしれない。人が勝手に速度を付与しているだけのことであろう。





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