あなたの…

当ブログ(旧年金カウンセラー)投稿中断中に、100万PVとなりました。9年かかりましたが大変ありがとうございました。
また、1日たりとも30PV/日以下になることもなく、皆さんにご覧いただいてきました。
つまり、このブログはほんの少し皆さんのニーズがあると判断しました。
そこで、閉鎖・削除の理由もなくなりましたので、タイトルを変更(年金カウンセラー→厚生年金基金アーカイブ)して再開致します。
「厚生年金基金アーカイブ」とは
平成27年(2015)現在、ほとんど死に絶えた「厚生年金基金」は制度創設昭和41年(1966)からほぼ50年・半世紀が経過しようとしています。
一の制度も半世紀もすればさまざまな命運をたどるのは世の常ではありましょう。それにしても、設立基金数1,874基金、資産規模60兆円弱(GDPの1割)、加入員12,000,000人(総人口の1割)を数えた盛況が死に絶えんとしています。制度を国の厚生年金に戻したほかはその残骸の給付を清算払いか連合会が支払いつつ時の経過に身を晒している状態です。
制度立ち上げの頃には何もなかったフレームワークも官民こぞっての試行錯誤によって日本の土壌(厚生労働省・企業年金連合会・大企業基金・中小基金等)に拡大浸透したのも事実です。退職金の年金化の風潮・外部保全化、資産運用意義の浸透とそのノウハウの獲得充実、官僚まかせの他者依存意識からの覚醒、受給権保護の方法、受託者責任、個人勘定の革命性、年金生活の一般化等々、昭和と平成時代を比較してみれば国民生活は大いに意識変革されたのも事実です。
筆者も厚生年金基金事務所の25年に及ぶ実務経験(事務所の人的物的体制構築・規約規定の整備・基金業務の機械化・加入員の年金計算年金振込み・基金財政の検証・基金の予算決算・ライフプランセミナー開催・OB会運営・年金給付改善・資産運用体制構築・海外年金調査研究等)をさせていただき、それがそのままライフワークとなりました。
まさに今や死に絶えんとしている「厚生年金基金」について、その50年間に培われたインフラ・ノウハウは闇に消え行くままなのでしょうか。大企業基金等には膨大なエッセンスが形を得ないまま放置されているのでしょう。唯一企業年金連合会発行の「企業年金に関する基礎資料」が残されていますが、これとは別に、25年間かかわった民間人の基礎資料としてWeb版(電子書籍という方法が可能になった時代です)「厚生年金基金アーカイブ」を作成しました。
これは、学者先生が書けないインサイダーによるドメスティックなノン・フィクションのドキュメントです。民間が培ったインフラ・ノウハウのほんの一部とはいえ、闇に消え行くままにはさせないためWebに公開いたします。もし、これをみなさんがお楽しみになり、少しでもお役に立てれば筆者望外の喜びです。
1.年金シリーズ
①検定:年金入門
②年金記録問題解決!年金履歴書
③知らないじゃ、すまないでしょ! 事例で学ぶ年金
④Q&A年金の行方
⑤ちょっと待った! これから年金の50代の方 年金生活への第一歩
2.基金シリーズ
①厚生年金基金事務長奮闘記
②人様のお金―厚生年金基金は何になるのか
③日本版401k誕生秘話!誰も知らない厚生年金基金
3.運用シリーズ
①401kの秘法 勝手格付け
②再々の肩叩きをスルーして 厚生年金基金の資産運用に 25年のめりこみました!
③1990 ヨ-ロッパ 資産運用
④転ばぬ先のシミュレーション: 確定拠出年金をはじめる方への先人の ドハハな教え!
4.確定拠出年金シリーズ
①401(k)の百聞は一見に如かず
②確定拠出年金はじめのはじまり
③プロ野球選手よ! 年金はもらうもの?
【著者略歴】
年金カウンセラー 高野 義博(たかの よしひろ)
●1941年千葉市生まれ。1967年東洋大学哲学科卒業。ABC厚生年金基金に25年勤務。続いて社会保険事務所で年金相談員を5年。2001年OPM研究会設立。
●1990年欧州7ヶ国企業年金調査。1998年企業年金連合会の受託者責任研究会WGに参加。1999年米国401(k)調査。
●主な著作・評論に、1995年『情緒の力業』近代文藝社。2000年「人様のお金」Web公開。2000年「資産運用機関の勝手格付け」単独連合厚生年金基金連絡協議会冊子「たん・れん」掲載。2004年「年金生活への第一歩」Web公開。2007年「年金履歴書の作成による請求もれ年金発見の仕方」日本法令ビジネスガイドなどがある。
●年金カウンセラーとして2007/6/2東京新聞朝刊「こちら特報部」「1年で照合は選挙対策」、2007/9/23週刊「サンデー毎日」「不安拡大! もらい損ね「企業年金」の重大欠陥」等の取材を受ける。
●Webサイト・ナレッジサーブ「年金カウンセラー検定」で優秀賞受賞。
●gooブログ「年金カウンセラー」投稿終了。2015.02現在、閲覧98万PV。
●2014年年金電子書籍15冊を「厚生年金基金アーカイブ」としてAmazonで販売中。
●Web検索は「年金カウンセラ-」。
以下に各論をご案内いたします。
厚生年金基金リスク管理の帳票をご覧ください。
様式第1号 厚生年金基金リスク監視表
様式第2号 厚生年金基金リスク監視表
様式第3号 厚生年金基金意見具申表
様式第4号 資産運用リスク管理表
様式第6号 金融商品等事前審査表
様式第7号 金融商品選択審査表
*様式第5号は別添。
シェアする? 厚生年金基金 の資産運用 Amazon
Kindle 購入価格: |
¥ 306 |
はじめに
厚生年金基金の資産運用に取り組むことになった昭和50年(1975)当時、中学野球・電気科・哲学科出身の筆者(35才)にとって、資産運用は全くの別世界でありました。
基金の年金資産が積み上がりつつあるなかで、効率的な資産運用で収益を出さなければならない事情が高まりましたが、あいにく日本には企業にも個人にも資産運用のインフラ・ノウハウが見当たりませんでした。
そこで、資産運用ド素人が以下のような試行錯誤の切磋琢磨に取りかかり、これが以後30年間のライフワークとなりました。
10. 資産運用関係図表等
11. 取り敢えずの401(k)論
12. 機関運用から個人運用へ
13. 確定拠出年金のスタート
14. 確定拠出年金はじめのはじまり
15. 資産配分チェック
厚生年金基金等に蓄積された資産運用インフラ・ノウハウの一端を皆さんとシェアしたくて集めてみました。
これらの資料が、確定拠出年金開始に伴い、これからご自分で資産運用をすることになった皆さんにとって、一つの事例として何らかのヒント、ひらめきを提供できて、皆さんのご参考になればこれに勝る幸いはありません。
あとがき
皆さん、ここまでド素人の資産運用経験の一端をご覧いただきましたが、少しはお役に立ちましたでしょうか、何らかのヒントを得られましたでしょうか。それよりなによりお楽しみいただけましたでしょうか。
厚生年金基金制度は時代の二ーズの移り変わりと共に変貌して、ついに新しく確定拠出年金となりました。
制度に蓄積された資産運用の経験と知恵は新しい確定拠出年金に引き継がれたといえるでしょう。
この知的財産の有効活用によって、皆さんの新たな年金生活のスキームが花開くことになりましょう。
しかし、それもこれも、これからは更に一層皆さん次第ということになるのですが……
閑話休題!
本書編集中、突然、アメリカ401k調査旅行にご一緒したM氏から自宅に電話があり、江ノ電で江の島に出かけました。
春霞の夕時の橋をゆったり歩み、島の南端、婦人会館近くの観光客無用の穴場の定食屋で一献、昔話、アメリカ旅行が意義深かったと、時の経つのを忘れました。
そのおり、飲みながらM氏は愛用タブレットを操作して、私の『401(k)の百聞は一見に如かず』(Amazon)をお買い上げ!
江の島は春夕闇に包まれて旧き友あり酒一升 (純人)
平成26年春4月
年金カウンセラー 高野 義博
立ち枯れ年金
厚生年金基金栄枯盛衰史
平成25年12月23日
年金カウンセラー
高野 義博
昭和時代の後半、「三種の神器」(終身雇用・年功序列・企業別労働組合)による右肩上がり経済の戦後経済復興を謳歌していた昭和三十九年、厚生年金基金の前身、調整年金が誕生し、数年後昭和四十一年に厚生年金基金法が成立しました。
その基金も平成9年には全国に1874基金・加入者1200万人・資産60兆円にも膨れ上がりました。
しかし、時代がグローバリズムに席巻されて「三種の神器」が立ち行かなくなってきて、厚生年金の凋落が始まりました。
平成13年確定拠出年金法等の成立に伴って、大企業中心に厚生年金基金の代行返上や基金解散の流れが一気に進み、それも出来がたい総合基金が取り残されて、厚生年金基金は立ち枯れ状態になりました。幸い、この経験を基に確定拠出年金の新芽が吹き出しました。
結局、厚生年金基金は垂直統合経営の落とし子であり、グロ-バルな水平分業時代にはアン・マッチな年金だということであろう。
記
1.「三種の神器」下の、退職金原資と厚生年金保険料の増大
2.調整年金としての生い立ち
3.年金化の組成
4.厚生年金基金事務所の立ち上げ
5.資産運用の取り組み
6.受託者責任・フィデュシャリ観念導入の試み
7.代行返上と基金解散
8.総合基金の問題点
9.不祥事続発の事態
10.確定拠出年金への脱出
以上
参考
下記サイトをクリックして、PCまたはスマホ等で電子書籍(eBook)をお楽しみください。
・アマゾン
・パブー
年金受給者と事務局の交流誌「めんばぁ」をパプーhttp://p.booklog.jp/book/79410にアップしました。
AIJ事件や事務長の使い込み(?)等、世間を騒がせている厚生年金基金ですが、昔はもっとおっとりしていたように思います。
続きは、ここ でお楽しみください。 32ページあります。
つまり、trusteeやfiduciaryの外来観念で考えるまでもなく、日本語の語感、倫理感覚で〈人様のお金〉と言えば、含有蓄積された文化・歴史・慣習等から日本人の哲学、宗教、倫理、道徳の神髄に触れる或る規範が自ずと浮上してくることになるということです。ことによると、trusteeの神髄は〈人様のお金〉なのかも知れません。
出所:「人様のお金」
ここまでご覧いただきまして、大変ありがとうございました。
最後にyoutubeの「お役立ちe-Book」もご覧ください。
この意味では、日本には長いこと己れ自身で物事を考える(哲学)という思考習慣が育っていなかったと言えるでありましょう。お仕着せの哲学もどき(統制経済、終身雇用・年功序列・国民総サラリーマン等々)の下、日々の食いぶちの確保に汲々とし身を投げ出して(ゼネラリスト・単身赴任・うさぎ小屋等)働いてきて、ようよう国民資産1200兆円となったとき従来手法に待ったを掛けられ、新たなビジョンが要請されるようになり、いよいよ〈哲学〉の出番になったということでしょう。
A そんな中で、わたしが方法論として注目しているのはポーランドの動向です。ある本に、次のような文章があります。
「バルツェロビッチは「斬新的な改革」はかならず失敗すると確信するようになる。広範囲な改革を急速に実施しなければ、経済の方向を変えられる「臨界量」には達しない。」
ソクラテス ソレハ面白イネェ。
出所:「Q&A年金の行方」
株主の金でさえも自分たちの金にしてしまう〈横領〉を官民ぐるみで構造化したインフラストラクチャーを仕組んでいたほどであるのですから。この意味では、法人株主とか金融機関の株式保有などという実態には、巧妙なからくりが仕組まれていると言えばよいのか、とてつもない知恵が含まれていると言えばよいのか、一義的に判断出来ないのかもしれません。
*ここまで、25の図表をご覧頂きありがとうございました。
たくさんの方にお出で頂き、昨日は閲覧814を記録いたしました。
何かヒントになるようなものがありましたでしょうか?
年金カウンセラー