伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

市民文化祭

2017年11月12日 | イベント
 遠野地区市民文化祭芸能の部が開かれました。

 公民館登録のサークルなどが、日頃の練習成果を発揮し、歌や踊り、朗読などを披露しました。





 県立遠野高校の合唱部も参加しました。



 同校は、地区のイベントへのボランティアで協力や出演など、地域とのつながりを強めています。

 この日の合唱でも、少人数編成ながら、きれいなハーモニーを聞かせてくれました。

 また朗読では、遠野地区に伝わる伝承の朗読を興味深く聞きました。

 そのうちの一つ、深山田地区に伝わる女橋の伝承では、稲荷林にかかる橋が雨による増水でたびたび流され住民の負担になっていたものを、若い女性を人柱とすることで橋が流されないようになったという悲しいお話を聞かせてくれました。その橋を雨の日などに通ると、かすかに女性の鳴き声が聞こえたのだという。今は、橋は亡くなったものの、その場所は女橋と呼ばれるといいます。

 地域の勉強になりました。

 芸能の部開会式で次のように祝辞しました。 



 おはようございます。

 今日の開会式にあたって、どんな話をさせていただこうかと思って、「文化」をキーワードに頭の中をいろいろ探ってみたのですが、出てきたのは漫画ばかり。自分の文化の貧しさは恥ずかしいばかりですが、その漫画に手塚治虫さんの「火の鳥」というものがあります。

 この作品には、昔々の日本は八百万(やおろず)の神の国でしたが、時の権力者が大陸から渡ってきた仏教を利用して八百万の神を辺境に追いやり、世を平定しまったというお話が盛り込まれています。

 仏教は日本の文化を追いやったものでありましたけれど、この仏教は今や日常生活の中に融合し、この融合の過程の中で、国宝とされるような仏像などを産み出すなど、日本の文化を担っ発展させる役割を担ってきました。

 みなさんも、公民館活動を通して、文化や芸能の担い手とし日々努力をされているわけですが、こうした努力がひいては地域の文化を豊かにし、また、みなさんの人生を豊かにすることにつながるわけですから、これからもいっそうのご努力をお願いしたいと思います。

 さて、あいさつはこれで終わらさせていただこうと思っていたのですが、先ほど展示物を見させていただいていたら、今年はどの川柳を紹介するんだろうと、期待の声をいただいたので、今年も展示の川柳を紹介させていただきたいと思います。

 川柳と言えば、痛烈に世の中を皮肉る。そこが醍醐味ですが、展示されていた川柳の中にこんなものがありました。

年金でへそくるほどの金も無し(渡辺シゲ子さん)

 そうなんですよね。いまどこに行っても年金が減って大変だというお話を聞くんですよね。たから夢も見たくなる。

宝くじ買って気持ちはお大臣(小林信子さん)

 でも、当たらないんですよね。あたればいいんですけど。そして、結局、こんなことになる。

年老いて財布は医者のカードだけ(鈴木正さん)

 これは、私の財布の中もだんだんそうなりつつあってよく分かります。

 さて、これから寒い季節になりますが、私、昨年インフルエンザのワクチンを忘れまして、今年2月にインフルエンザA型にかかってしまい、熱はともかく、のどの痛みがひどくて、つばを飲み込むたびに、覚悟を決めて飲み込まなければならないような状態になりました。

 今年は、昨日あわててワクチンを接種してもらってきましたが、これからの寒い季節に健康には十分留意され、元気に活躍されることを心からお願いして、お祝いとさせていただきます。



 文化祭で思い出したけれど、10月28日に招かれて出席した上遠野小学校の学習発表会と入遠野中学校の葛の葉祭のことを紹介していませんでした。

 上遠野小学校では、前半部分の1年生をはじめ低学年の演技等を拝見。練習の成果を発揮し、しっかりした演技を見せてくれました。





 入遠野中学校では、総合学習の時間に体験した和紙作りの体験などの発表を聞きました。



 生徒会長サミットに参加した生徒会長は、長崎派遣事業で、被爆の実態を学び、現地の被爆者や中学生徒の交流で、平和への思いを強めてきたことを発表してくれました。

 両校ともすばらしい学習の成果発表、ありがとうございました。


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