伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

活動日誌No.226の印刷を発注しました

2020年01月15日 | 活動日誌







 小さな画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます。以下、主な記事を紹介します。今回の活動日誌のメインは、昨日のブログの議員だよりと同じ成人式の祝辞です。もしすでに読まれた方がいれば、飛ばしてお読みください。




■一歩

何のために行くのだろう。政府は来月初めに護衛艦1隻をイラン沖に派遣し、任を帯びたP3C哨戒機2機をソマリア沖で活動させるため、拠点とするジプチにすでに派遣している▼きっかけは、米国のイラン核合意からの一方的離脱と経済制裁強化があった。これにイランが反発し、対立が激化。イラン沖合の船舶の航行の安全が脅かされてきたのだ▼敵の味方は敵と見られる。自衛隊が収集した情報は日本の船舶のみならず、米軍等にも提供する。海上自衛隊をイランと関係勢力はどうみるのだろう▼政府は危険な海域には近づかせないという。それで必要な情報は得られるのか、疑問が残る。欲しいのは海外派遣の実績だけにみえる。そのために自衛隊員を危険にさらしていいのか。


■成人おめでとうございます
自分の意見を持って新しい社会の創造に参加を


 いわき市では1月12日、新成人の門出を祝って市内13会場で成人式を開きました。遠野地区の新成人は式後、恩師を囲んで旧交を温めたようです。式中、私は来賓を代表して祝辞をさせていたきました。以下、大要を紹介します。

祝  辞



 成人式を迎えたみなさん。おめでとうございます。

見通しにくい社会

 選挙権はすでに付与され、きっとみなさんは行使されていると思いますが、みなさんが踏み出す社会は、競争が激化する中で経済格差が拡大し、また、日本が外国に出て武力による実力行使をするための仕組みが作られるなど、戦後の日本の枠組みが大きく変えられ、先行きが見通しにくい厳しい社会になっているものと思います。

 実際、マクロミルという会社が毎年実施している新成人へのアンケートでは、日本の未来が明るいという答えは前年より6ポイント低下し31%になっています。明るくないと思う理由には、少子高齢化や年金問題、政治家の不祥事、外交問題、災害などが上げられ、現実の社会のが先行きを暗く感じさせているようです。

 みなさんは、どのように感じているでしょうか。
 きょう会場にいらっしゃるみなさん一人ひとり、おそらく、未来に対して、まったく同じ思い、同じ考えを持っているというケースは少ないと思います。考えや思いが違ったとしても、あなたにとっても、そしてあなたの隣の人にとっても、最大公約数でより良いと感じることが出来る社会を作り出していくことが大人の責任だということを、今日、あらためて胸に刻んでいただき、今後とも主権者としての責任を果たしていっていただきたいと思います。

自分の意見を持って

 その時に、きっとみなさんを励ますだろうと思う、私自身を励ましてくれた歌を紹介したいと思います。

 昨年の大晦日、恒例の紅白歌合戦で聞いた欅坂46の「不協和音」です。
 この歌では、
不協和音で
既成概念を壊せ!
同じ意見だけではおかしいだろう
意志を貫け!
ここで主張を曲げたら生きてる価値ない

このように、自分の意思を貫くことを強烈に呼びかけ、
「サイレントマジョリティー」という歌では、
君は君らしく生きていく自由があるんだ
初めから そうあきらめてしまったら
僕らは何のために生まれたのか?
この世界は群れていても始まらない
Yesでいいのか?
サイレントマジョリティー
一部抜粋)、
このように歌います。

 「サイレントマジョリティー」、すなわち物言わぬ多数派になるな、自分の、自分らしい考えをしっかり主張して道を切り拓いて行こう、こう呼びかけているのです。

 私は、一人ひとりが自由に意見を持ち、その意見をぶつけあう中で新しい価値や社会のあり方を創造していく、そのような社会のあり方が非常に大切になっていると思います。この二つの歌は、そういう社会を担う人のあり方を励ましてくれる歌だと感じています。みなさんの励ましにもなれば幸いです。

 結びに、今年はねずみ年ですが、正確に干支で言うと「庚子(かのえね)」、この意味は変化や新しい生命の芽生えで、みなさんにとてもふさわしい年になったと思います。

 みなさんが、理想を新たに胸に芽生えさせ、この令和の時代初めての成人として、新しい日本社会、地域社会を創造し担っていく道を歩まれることに心からの期待と希望を申し上げながら、お祝いとさせていただきます。

2020年1月12日
いわき市議会議員
伊藤浩之



■野鳥

 カワアイサが来ていると教えていただき、入遠野に見に行ってきました。

 入遠野川沿いを車で走っていると、砂利の中州にオスのカワアイサがいました。ずいぶん前に、鮫川の竜神峡手前の川面に浮かぶメスを見たことがあるので、2回目の出会いです。近くにはカルガモがいて餌をあさっていました。一つの群れになって行動を共にしているのでしょう。

 以前、生物学の福岡伸一さんの著書で、小鳥が種に関係なく群れることがあるというエピソードを読み感心したことがあります。混群というそうです。混ざる理由は、群れが大きければ自分が捕食者の標的になる確率が下がるからだといいます。なるほど1匹だけなら、狙われれた際に標的になる確率は100%、100匹の群れならば1%まで下がります。

 実際、朝、愛犬の散歩をしていると、エナガの群れにヤマガラやシジュウカラ、メジロが混じって、枝から枝を渡っている場面に出くわすことがあります。20匹程度の群れになるでしょうか。自分を守るために共同する野鳥を感心してみています。もっとも鳥の場合は、他の個体を盾にしているとも言えますが・・。

 人間社会でも、多少の考え方は脇に置いて一致点で力を合わせることが、何事か実現する際に力を発揮するのでしょうね。


■日記
 1月7日、新春恒例の、新春市民のつどいが開催されました。会費2,000円でどなたでも参加できますが、市内の行政や経済界の方々がほとんど。市長が年頭所感の内容で主催者あいさつをしましたが、どうもピンとこない。市政運営について、「復興の総仕上げ」や「いわき新時代への挑戦」をすえるものの、本気度が伝わらないのはなぜか考えました。昨年の水害の復興に関して、具体的なビジョンがないことが原因と気付かされた「つどい」でした。


■後記

 年が明けて、今年私は年男。庚子(かのえね)生まれの私は、数え年で還暦を迎えたことになる。しかし、満ではまだ50代最後の時が残っている。この時を楽しみたいものだ。そんな1年の幕開けだが、今年は市議選の年にもあたり、間違いを認めることのない地方組織の幹部の振る舞いに嫌気がさし共産党を離れた今、さて、どう市議選にのぞむのか、思案のしどころでもある。そういう意味ではやっぱり厄年か。変化と新しい芽生えの「庚子」を実現したいものだ。


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