介護の技術・知識のまとめ

研修で学んだこと、職場で経験したことなどをまとめた場所です

睡眠を促進する介助

2021-03-27 09:01:41 | 生活支援技術

入眠力を上げる

  • 間接照明でメラトニン分泌を促進
    100ルクス以下(白熱灯一つ程度の光)でスムーズに分泌される
    白熱灯の黄色い照明が効果的
    夜9時以降は間接照明で過ごす
  • 昼間に日光を浴びてメラトニン分泌を促進
    日中に光を多く浴びると、夜間のメラトニン分泌が促進される
    30分程度の昼間のウォーキングなど、疲れすぎないような運動
  • 入眠準備行動の習慣化
    睡眠前の行動を習慣化すると、入眠不安が取り除かれる
    寝る前の行動(入浴、歯磨き、読書など)を毎日同じ時刻に同じ順番で行う
  • 入眠準備の工夫
    皮膚から熱を逃がし、深部体温を下げる
    入浴後はすぐに布団に入らない
    足が冷たい場合は、足浴や暖かい飲み物を摂る。手足が暖まると放熱している状態になる
    30分前に軽いストレッチをする

眠りの持続力を上げる

  • 寝る姿勢の工夫
    よい姿勢は、直立不動を横にした状態で、背中のラインはS字を描き、背中とお尻より腰が少し浮いた状態
    枕やマットレスの硬さや高さを調整する
  • 寝床内の温度の工夫
    快適な寝床内の環境は、温度33度、湿度50%と言われる
    枕や布団の素材を調整する
  • 寝返りのしやすさ
    寝返りは体圧分散、寝姿勢維持、寝床内環境の維持に重要なため、スムーズに行えるようにする
    掛け布団は軽く、敷布団は沈み込み過ぎないものを選択
    すべり過ぎて転落しないように工夫する

深く眠れる力を上げる

  • 放熱の促進
    深部体温、脳の温度が急激に下がると眠くなる
    入眠時に下がり始めた深部体温を放熱によってさらにスムーズに下げることで、深く眠ることができる
    深部体温を下げることで、脳を休息させる
    入浴によって末梢血管が拡張し放熱効果が促進される、ただし42度以上の熱いお湯は逆効果なので注意
  • 寝具による放熱の促進
    汗をかいて放熱するため、通気性や吸収性を考慮する
    天然素材の綿や絹などを取り入れる
  • 心身のリラックス
    副交感神経を優位にさせる
    鎮静作用のあるアロマやバスエッセンス、心地よい音楽を聴いたり、軽いストレッチなどが効果的

排泄ケアとの関連

  • 抗利尿ホルモン(排尿抑制ホルモン)は睡眠中に作られる
    そのため、眠れない時には、トイレに行きたくなる
  • おむつ交換の回数や時間が大切
    交換のタイミングや回数を無視すると、夜間頻尿になることも
    睡眠パターンと排泄リズムを関係させて、おむつ交換のタイミングを考慮する
  • 傷ついた肌の修復は夜間に行われる
    おむつかぶれは、汚れたおむつが夜も当たっていたら、いつまで経っても治らない

 



コメントを投稿