介護の技術・知識のまとめ

研修で学んだこと、職場で経験したことなどをまとめた場所です

尿失禁の種類

2021-03-21 10:34:32 | 高齢化による体の変化

腹圧性尿失禁

  • 尿道、膣、肛門を閉める役割を持つ骨盤底筋群の張力が低下して起こりやすい
  • 男性の場合、前立腺摘出により尿道口周囲の括約筋も消失して、失禁しやすくなる
  • 咳、くしゃみ、走る、跳ぶ、階段を下りるなどの日常生活で腹圧がかかった時に起こる。安静臥床時は通常もれないのが特徴
  • 骨盤底筋群を鍛えることで改善できるほか、出産の影響でも治療できる

切迫性尿失禁

  • 急に起こる我慢のできない強い尿意(尿意切迫感)と共にもれる。過活動膀胱の中核的症状。頻尿、夜間頻尿が見られる
  • 廃用症候群を防ぎ日常生活を送れるようにするために、おむつの使用が効果的なことが多い

溢流性尿失禁

  • 排尿障害に伴い、膀胱内の残尿がダラダラと漏れてくる。前立腺肥大症による下部尿路閉塞や、神経因性膀胱による排尿障害などが原因となる。神経因性膀胱は、脳梗塞・脳出血・認知症などの脳疾患、脊髄損傷などの脊髄疾患、糖尿病などの末梢神経障害などの、排尿に関係するすべての神経の病気が原因となる

機能性尿失禁

  • 関節の痛みや脳血管障害の後遺症などによる歩行障害、認知症による認知機能障害などにより、間に合わずに漏れる
  • 適切な排泄誘導など、介護の力で防ぐことができる

 



コメントを投稿