介護の技術・知識のまとめ

研修で学んだこと、職場で経験したことなどをまとめた場所です

筋肉、骨、関節の機能の変化

2021-03-21 10:11:24 | 高齢化による体の変化

筋肉の変化

  • 加齢とともに筋繊維の萎縮が進み、筋量に比例した筋力を発揮できなくなる
  • 上肢の筋量はそれほど変化がない
  • 下肢の筋量は加齢とともに減少し、70歳代では、20歳代の60%程度にまで減少する
  • 高齢になっても筋肉を鍛えることはできるので、適度な運動で筋機能の維持向上が重要

骨の変化

  • 高齢になると骨を破壊する破骨細胞の働きが活発になり、骨密度が低下する
  • 特に女性は、閉経により、女性ホルモンが減少し、破骨細胞を抑制する働きが低下し、男性よりも骨密度の低下が早く進む
  • 骨密度の低下は、海綿骨(骨の内部のスポンジのような構造をした部分)に空洞が増え、もろくなる「骨粗鬆症」を引き起こす
  • 骨がもろくなると、座っただけでも圧迫骨折を起こすことがある。圧迫骨折は発症しても分かりにくいので、状況に応じて骨折を疑うことが大切。安静時に痛みがなくても、動いた時に痛みが出る時には骨折を疑う
  • 骨を強くするには、骨に負荷をかける必要がある。立位のみならず、座位で足ふみをして衝撃をかけるだけでも効果がある(かかと落とし運動)

関節の変化

  • 加齢により軟骨が硬くなる。関節軟骨のコラーゲン繊維が増加し、軟骨基質の水分が減少する
  • 軟骨がすり減って変形する。関節軟骨に負荷が集中するため
  • 関節を動かすと痛みが発生すると同時に、関節可動域も制限される


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