入浴中の事故防止の留意点
- 湯温が42度以上になると血圧上昇がみられ、血圧や呼吸・心拍数が増加するため、特に高血圧症や心疾患などの病気がある人は適温(38~41度程度)よりも低めに設定する
- 高温の湯によるやけどや、石鹸、床のぬめりなどによる転倒に注意する
- 温度差や、長湯による起立性貧血(立ちくらみ)、脱水、熱中症などの意識障害に注意する
- 発汗や利尿作用による血液の濃度の変化、皮膚の乾燥や体調に配慮する
- 入浴手順などを認知機能に合わせる
入浴中の異常時の対応
- 湯につかっている時などに体調が悪くなった場合は、いったん入浴を中止し、浴室買いに出るか、ベンチや平らなところで安静を保ち、様子を見る
- 浴槽内で溺れた時は、すぐに浴槽の栓を抜いて湯を流し、利用者の顔を持ち上げて直ちに気道を確保する。利用者を前かがみの姿勢で腰を支えて引き寄せ、浴槽から引き上げる。その際、人を呼びながら行い、事故を周囲に知らせる
- 入浴により暖まると手足の血管が拡張し、一過性の脳貧血によってめまいを起こすことがある。その場合は浴槽から出て仰臥位で安静にする。意識がない時は、顔を横向きにする
- のぼせた時は冷たいタオルで顔を拭き、少し楽になったら水分補給をして様子を見る
- 入浴は事故のリスクが高いので、特に連携を意識して具体的な段取りをイメージしておく
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