M-1グローバルに契約選手、だがボードッグが・・・

Tim Leidecker氏によるSherdog.comの記事『Scenes from a Divorce』から幾つかポイントを。

●ワジム氏がボードッグを糾弾した際、07年4月のBodogサンクトペテルブルグ興行について「M-1が9割の仕事をやったのに、ボードッグはすべて自分の手柄のように振る舞った」と主張していたが、ボードッグのスポークスマン、トレバー・ミラー氏によると「ボードッグとワジム氏の関係が悪化したのは、ロシアにおけるTVマーケットで競合相手になったからだ」と説明。
さらにカルヴィン・エア様は自身のブログで「我々が知る限り、あの興行のアイディアはボードッグのものだし、資金は100％ボードッグが出した。ブランディングに関しても契約通りのことを行ったまで。契約の条件に不満がある場合、クレームは契約締結前にすべきであり、合意した後に言うべきことではない」と告白

●ワジム/M-1側は、ボードッグとの一切合切の縁を断ち切り、その後巨大資本と組んでM-1グローバルという道を進むわけですが、、、。一方でボードッグは、M-1なしで07年11月「ロシアvs米国」というテーマで興行を開催。オレッグ・タクタロフを復帰させたりしたけど、米国のファン、メディアの関心を集められず。
ロシアの「チャンネル・ワン」で週１回のテレビスポットを何とかスタートさせはしたが、、、。

●ボードッグは、当初3月21日に予定していたロシア/サンクトペテルブルグ興行を4月19日に延期した。これは信頼できるロシアのチケット代理店「Kassir」からの情報。今回のテーマは「ロシアvs世界」。このタイトルはM-1/Mix-Fightが2001～2003年に使っていたのとまったく同じ。
4/19興行のメインは元レッド・デビルのイブラギム・マゴメドフvsズール。
アンドレイ・シメノフはポーランド人グラップラーのMichal Materlaと、スペイン人無敗ファイター（＆ MARS WORLD FIGHTING GP-83kg級 "Aグループ"優勝）ダニエル・タベラはロシアのサンビストStanislav Shushkoと対戦。日本からは薮下めぐみがロシアのJulia Berezikovaと対戦、、、など。

●Sherdog.comによると、このうちダニエル・タベラは最近、M-1グローバルと非独占的契約を結んだ、とのこと。とすると、M-1グローバル契約選手第２号（第１号はヒョードル）ということか？

●現時点でM-1グローバルの米国旗揚げ興行は、5月3日と噂されている（いつまで延期し続けられるか？！）。タベラは当初、M-1グローバル旗揚げ興行に出場し、ひょっとするとヒカルド・アローナと対戦する可能性もあった。が、その２週間前の4/19にボードッグのサンクトペテルブルグ興行に出場することになったので、M-1グローバル旗揚げ戦には出場できず。マチメイカーのアピ・エクテルは、再度有能な選手を探す必要が出て来た。

●もう１人、アンドレイ・シメノフの場合。かつてUFCでヒカルド・アルメイダをTKOで敗るなど、一時期は同階級（-83kg）世界トップクラスと目されたシメノフは、自国ロシアでは映画や、ロシア版「プリズン・ブレイク」ともいえる「Zona」というテレビドラマに出演するなど、ロシアでの一般層への知名度は高い。

●シメノフがボ－ドッグと契約した際、10年間トレーニングをしてきたレッド・デビルはシメノフを追い出した。

●シメノフの件は影響が大きく、彼の元”コーチ”でもあるヒョードルでさえ干渉してきた。ヒョードルがこの情報を耳にした時、ヒョードルはレッド・デビルのオーナー、ワジムを即呼び出した。のちに、この件に関するヒョードルのコメントはインタビューで引用された－「聞いてください。シメノフには何も起こらないでしょう。私は、今回のように人々を失望させる人と一緒に働きたいという願望は一切ありません」