私の住んでいる所は、関門海峡の西に在る門司と言う町にある。
山手に向かって数百mに位置し、天候によっては大型船の霧笛がよく聞こえる。
其の霧笛も最近は荒天ばかりではなく、好天の時も多い。
この天気に、と思う事もあるが天気がいいと釣り船が一斉に出てくる。
自然霧笛も増えてくる。どっちも生活がかかって居るだけに譲れないのだろう。
霧笛も深夜などの一笛には哀愁も感ずるが、やたら多く鳴ると騒音になって
しまう。でも、深夜の霧笛は孤独にさせる。夜具の中で寂寥感に浸りながら
外国船の色々を思いながら、まどろむ幸せを思わずには居られない。