A sweet nightmare

　夢って見ますか？

　おいらは、いつも決まってみる悪夢があります。
　もうかれこれ20年ぐらい、数ヶ月から月に一度ぐらいの頻度で、その夢を見て、見た後は

「うわーっ.......！　ゆ、夢か...」

　って、感じで、藤子不二雄のマンガのように飛び起きます。

　その夢ってのは、蛇の夢です。

　パターンは、何通りかあって

・蛇に追いかけられる

・思いもよらぬところから蛇が出てくる

・蛇が体に巻きついてくる

　そんな夢を見ては、汗だくになって、大声で叫んで目が覚めるのです。

　あるとき、こんなこともありました。
　僕は女の子とベッドで寝ていたのですが、その子がふと夜中に僕の首に腕を回してきたのです。
　僕はその腕を蛇と勘違いして、大声を上げて叫びました。
（腕を回してきたから、蛇の見たのか、夢を見ていたときに女の子が腕をまわしてきたのかは、よくわからないのですけどね）
　えぇ、その後、その女の子にどえらい怒られましたです。
「なんで、私が抱きついたら、悲鳴を上げるのよっ！　びっくりしたじゃない！」

　でも、実は、僕は、生まれてこのかた蛇ってものを、動物園以外で見たことが無いです。
　だから、蛇にトラウマなんてないんのですが、長年、この悪夢にうなされ続けています。
　ちょっと、前世とかなんかとか考えちゃいますよね。


　もちろん、蛇以外の夢も見ます。
　僕は、おバカなので、おバカな夢もたくさん見ます。
　ここ最近、よく見る夢は、体育館のステージのような小さな舞台で、マイク片手に歌を歌っている夢です。
　僕は、名古屋に住んでいます。名古屋は木曽三川（木曽川、揖斐川、長良川）が織り成した、濃尾平野の下流に位置しています。
　この前は、そんな濃尾平野と称える歌を、ハードロックのリズムに乗せて歌っていました。

♪のうび～ のうび～ 濃尾Yeah! Yeah!
♪のうび～ のうび～ 濃尾平野！
（以下、ヤマダ電機の歌のように、延々と続く）

　朝、目を覚ましたとき、俺はなんて郷土愛にあふれるおバカな三十路なんだろうと、思いました。

（強調なし。100%実話）


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