現代日本人文芸

現代に生きる日本人の文芸です。小説、エッセイ、俳句、短歌、川柳、現代詩、日本の伝統文芸を愛し新しい日本の文芸を創作

現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子をひとりで歩かせてはならない:第128回:フィクション

2017-03-08 03:04:28 | 日記

「Nさん、石原慎太郎元東京都知事が小池百合子都知事に対して訴訟を検討というニュースが流れているよ。『豊洲市場移転の混乱を招いたのは小池都知事の責任だ』というのが石原慎太郎元都知事の言い分だ。Nさんどう思う」

 Nの仲間がNにこう聞いた。

「石原慎太郎元都知事に『そんな事はおやめなさいな』こう言いたいよ。そんな事をしたら本当に石原慎太郎氏の評価は地に落ちる。昭和の日本経済奇跡の復興の時代にさっそうと登場していつも陽の当たる場所を歩いてきた石原慎太郎氏の悲惨な最後を見たくない」

 Nは顔を曇らせた。そして、

「今度の検査を結果を見てからまた見解を述べるが、ヒ素、シアン化合物が検出されているのに安全だとは言えないよな。何かがあって人の命が奪われた何て事があったら豊洲は閉鎖に追い込まれるぞ。築地の人達も多くの人は豊洲に移転するつもりはない」

 こうも言った。

「自分の面子だけ考えてものを言っているよなあ」

「本当だ。元東京都知事なら都民の気持ちをよく考えて欲しいよ」

「昔石原慎太郎さんの弟の石原裕次郎さんが映画でよく言っていた『老いぼれは引っ込んでろ』この言葉を言いたくなるよな」

 Nとその仲間は顔を見合わせて苦笑した。

 


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