現代日本人文芸

現代に生きる日本人の文芸です。小説、エッセイ、俳句、短歌、川柳、現代詩、日本の伝統文芸を愛し新しい日本の文芸を創作

現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子をひとりで歩かせてはならない:第108回:フィクション

2017-02-09 03:02:38 | 日記

「小池百合子は勝った」

 Nは自分に言い聞かせるようにこう言った。

「石原慎太郎も態度を変えて参考人招致に応じたよ」

「息子の伸晃氏に総理の目があるから潰したくないのだ」

 Nとその仲間は苦笑いをした。

「ところで小池百合子は日本全国の女性の支持を得たよ。将来総理になれると多くの女性が言っている」

「あっぱれだ」

 Nは仲間をまた見渡した。

「評論家が言うように『小池百合子のオウンゴール』これないよな」

「まずないだろう」

「何回も言う通り小池百合子の最大の敵は大災害だ。首都圏が大災害に見舞われた時の対処を考えておかないと」

 Nは厳しい顔をして仲間を見た。

*文中敬称略 この物語はフィクションです。


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