現代日本人文芸

現代に生きる日本人の文芸です。小説、エッセイ、俳句、短歌、川柳、現代詩、日本の伝統文芸を愛し新しい日本の文芸を創作

現代日本人文芸:二宮正治小説:誰が日本で一番最初に女性総理になるか:第4回

2016-08-10 01:44:43 | 日記

「野田聖子先生が閣外にいるのを見るのが辛くてね」

 ベテラン支持者がこう言うと、

「今丸川珠代先生が担当している五輪大臣は野田聖子先生がやればよかった」

 別の支持者が言う。

「ホントよ。小池百合子先生と丸川珠代先生は仲が良くないもんねえ。激突しなければいいが」

 女性支持者が心配そうに呟く。  

若い男性秘書が、

「東京五輪が近づけば、野田聖子先生の能力を必要とする時が必ず来ますよ」

 自信をもって発言した。

別の若い女性秘書が、

「東京五輪を見に来る人々の宿舎の問題とか交通の便の問題とか野田聖子先生の知識が大いに役に立つ時がね」

 にっこり笑ってこう言った。

みんな野田聖子の総理としての能力を高く評価している。

 


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